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山口・阿知須で伝統の「凧」展示 凧を通じた交流、地域づくり目指す

「きらら阿知須よーずクラブ」の藤井宏三会長(写真左)と向山寿男副会長

「きらら阿知須よーずクラブ」の藤井宏三会長(写真左)と向山寿男副会長

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 山口市阿知須の「いぐらの館」で現在、郷土民芸「籐芯凧(どうじんだこ)」などの展示が行われている。主催は、凧を通じた地域活動を行う山口市老人クラブ連合会阿知須支部内の「きらら阿知須よーずクラブ」。

色鮮やかな「籐芯凧」

 籐芯凧は、日清戦争の際に同地域の海軍兵士が持ち帰り、一部の愛好家により伝承されてきたもの。5つの円を組み合わせた形が特徴で、空、野山、海を背景に昇り竜が描かれ、縁起物として、長男の誕生や新築、開店祝いなどに用いられてきた。

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 展示しているのは、籐芯凧のほか、同地域に生息するカブトガニの形をした凧が50枚連なる連凧、山陽小野田市で発見された須恵器のたこつぼをモチーフとした大型の凧、ビニール製の「ぐにゃぐにゃ凧」など全15点。

 同クラブで作製した物だけではなく、地域内の家庭から借り受けたものも展示。標準的なサイズは約1.2メートル。そのほか、クラブのこれまでの活動を紹介する写真なども展示する。

 同クラブ会長の藤井宏三さんは「家族連れで来場されることが多く、展示を見て初めて籐芯凧を知ったという方もいる。イベント時には『ぐにゃぐにゃ凧』が年間250~300個売れることもあり、案外凧あげ文化が地域に根付いているのかも。凧を通じた3世代交流の促進などの活動が、住みよいまちづくり・地域づくりにつながれば」と笑顔を見せる。

 「年齢的なこともあって設立当時10人だった会員も7人になった。平成30(2018)年に開催された『山口ゆめ花博』での活動の際には、興味を持った多くの方がサポーターとして参加してくださり、そうした方々をどう巻き込んでいくかが今後の課題。凧揚げに適した立地条件を生かし、各地の伝統の凧や新開発の凧で競い合う全国大会なども開くことができれば」とも。

 開館時間は10時~16時。水曜・木曜休館。1月12日まで。