「国際ホテル宇部」(宇部市島1)が6月22日、宇部市内の農家とコラボした料理「ピュアホワイトの冷製スープ」の提供を始めた。
提供する料理は、宇部市東吉部の農園「Eden Garden(エデンガーデン)」が栽培している白いトウモロコシ「ピュアホワイト」を使った一品。
コラボは、東吉部の仕出し料理店「柳屋」や吉部小学校旧校舎で「職員室カフェ」を運営している柳屋代表の美澄正和さんが北部の産品をPRしようと、「国際ホテル宇部」の時津繁則料理長と「Eden Garden」の戎谷和浩さんに提案して実現した。
ピュアホワイトは、最大で20度を超えるという糖度の高さと光沢のある白さが特長。「トウモロコシの甘みが最大限引き立たつように、料理に使う生クリームや牛乳の濃度の微調整を繰り返しながら商品を開発した。生の自然な甘みを生かした、口当たりの良い味わいになっている」と時津料理長。
戎谷さんは「自分が作ったトウモロコシがこのような形に生まれ変わりうれしい。東吉部の土や水、澄んだ空気で生産できたおいしい作物を使った商品によって、吉部の名前をもっと多くの人に知ってもらえたら農家として本望」と話す。
ピュアホワイトの出来栄えについては、「今年はじっくり育ったので、例年より甘味とうま味が凝縮されている」と戎谷さん。今年は6月17日に「第1弾」の出荷を終え、1200本のトウモロコシを収穫したという。同ホテルには100本を納品した。
スープは、同ホテルのレストラン「創作ダイニング カメリア」でランチセット(1,760円)に提供するほか、トッピングのコーンも添えてテークアウトでも販売する。価格は432円。数量限定で7月中旬頃まで提供する。6月26日と27日に開催する「テイクアウトフェア」でも数量限定で販売する。
時津料理長は「農家と直接、コラボして商品を提供するのは初めて。地元の魅力や産品を知ってもらうきっかけになれば。コクのある甘いひんやりとしたスープで夏の旬の味わいを感じてもらえたら」と話す。