作品展「彫金×線描画 2人展」が1月14日、宇部の画廊「GALAXY(ギャラクシー)ふくなが」(宇部市新天町1)で始まった。
山口市内でアクセサリーショップ「KO SILVER」を開く彫金家・佐伯和章さんと、萩にアトリエ「tazz.(タズ)」を構える線描画家・田村覚志さんのコラボ展。2013(平成25)年から毎年この時期に開く同展は、今回で9回目。
彫金に触れてから25年になるという佐伯さんは、植物などをモチーフにしたネックレスや指輪、ピアスのほか、天然石付きのシルバーアクセサリーなど約150点を展示。
佐伯さんは「アクセサリーは、その人の大切な気持ちや思いが乗せやすいように制作している。何の植物かは決めておらず、赤い実だったり、花のつぼみだったり、手に取る人がそれぞれ感じて想像してもらうことで、より大切な思い入れのあるものになれば」と話す。
線描画家歴23年の田村さんの作品は、動物をメインに約30点展示する。筆ペン1本で絵を描き、その絵の中に細やかな動物や植物などのデザインが施されている。各国の名所を絵の中にちりばめた作品も並ぶ。
田村さんは「フクロウの中にはニューヨークの自由の女神像、ライオンの中にはシンガポールのマーライオンなどを描き込んでいる。コロナ禍の中でちょっとでも旅行気分を味わってもらえたら」と話す。
「お互いにこの展示会を軸に考えて、ここから新たに1年が始まっていく」とも。「今年から挑戦した人物画も今回展示している。皆さまにとって心を楽しませるものをこれからも描いていきたい」と笑顔を見せる。
開催時間は10時~18時30分(最終日は16時まで)。水曜定休。1月23日まで。