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宇部の「居酒屋お茶々」がおばんざいを全国発送 地元の旬を急速冷凍で

店主の野田寛さん

店主の野田寛さん

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 宇部の「居酒屋お茶々」(宇部市松島町2)が、おばんざいを全国発送するサービス「DELICHA(デリチャ)」を始めて3カ月がたった。

「デリチャ」で販売する「満足セット」

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 コロナ禍で減少した売り上げの改善と食品ロスの減少を目指す取り組み。

 同店によると、同商品は地元の旬の食材を使うおばんざいを真空パックに詰めマイナス60度で急速冷凍して製造。自社サイトや宇部市の特産品通販サイト「うべわくわく市場」でや店頭でも販売する。

 店主の野田寛さんは「商品を好きなときにいつでも食べてもらえる方法がないかと考えていた。コロナ禍で宴会利用が激減したが、既存の店と人材でできることをしようと思った。出来たてを食べにきてもらいたいのはもちろんだが、自宅でも当店の味を楽しんでもらえるように取り組んでいる」と話す。

 現在販売している商品は、フルコースの「満足セット」のほか、店内でもよく注文があるという「自家製カレー」(10食入り)や「おひとり様ちょい飲みセット」など8セット。「満足セット」のラインアップは、季節の地魚を使った「魚の煮つけ」や、地魚の南蛮漬け、同店看板メニューの「豚の角煮(トンポン)」「牛アキレスの煮込み」など10種類。賞味期限は3カ月間。価格は送料込みで4,780円~1万1,800円。

 6月下旬からサービスを開始し、3カ月がたった。野田さんは「常連客が中元に使ってくれるなど150セット以上を販売した。遠方で一人暮らしをしている大学生の子どもや祖父母などの身内に送りたいと購入してくれている様子もうかがえる。贈られて気に入った人が自分で購入してくれることもある」と話す。

 「今後は、歳暮やおせちのお供になるようなつまみなど、冬に向けたメニュー構成も考えたい。家族での集まりや自宅でのおうち時間はもちろん、誕生日や父の日、母の日などの贈答用など用途に応じて使ってもらえれば。周知に務め、地元の贈り物といえばデリチャだよねと言われるようにしていきたい」とも。

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