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宇部の「やきとり 串政」が10周年 店主「ふと思い出してもらえる店に」

「食べることで幸せな気持ちになってもらえたら」と話す中野さん

「食べることで幸せな気持ちになってもらえたら」と話す中野さん

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 宇部・厚南の居酒屋「やきとり 串政」(宇部市西宇部南2、TEL 0836-41-8566)が8月1日、10周年を迎えた。

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 「食堂や寮のおばちゃんをやるのが子どものころからの夢だった」という山陽小野田出身の中野三千代さんが、25年続いた同店を前店主から引き継いで2012(平成24)年に再スタートを切った。客層は、家族連れや単身赴任中のビジネスマン、女性の一人利用など幅広く、中野さんは「一人で来たお客さん同士が仲良くなり、気が付いたら飲み仲間になっていることもある」と笑顔を見せる。

 「食べることで幸せな気分を届けたいと思ってやってきた」と話す中野さんはこれまでを振り返り、「細く長く30年という気持ちで始めたが、オープンから3年は心が折れかけた時期もあった。家族や友人のサポートのおかげでやってこられた。周りの人の温かさに触れることができた10年間だった。お客さんもスタッフも温かい人たちに恵まれ、たくさんの人に支えてもらっていることに感謝の気持ちでいっぱい」と話す。

 提供する焼き鳥は、阿波尾鶏を中心に国産鶏を使う。串メニューは、「もも」 「ねぎま」 「皮」 「つくね」、ベーコン巻きの「うずら」「アスパラ」など25種類。このほか、刺し身、一品料理、親子丼や肉うどんなどを用意する。ドリンク類は、ビール、サワー、焼酎、地酒、カクテル、ソフトドリンクなどを用意する。

 中野さんは「どんな物が食べたいか、どんな気分なのかをお客さんに聞くようにしている。日替わりメニューは、その時のおいしい物や、『こんなメニューがあったらいいな』というお客さんの目線を取り入れている。メニューにはないが、定食やグラタン、お好み焼きなど、時間と食材があればなるべくリクエストに応えるようにもしている」と話す。

 「遠方に引っ越してしまったお客さんが『ちょうどこっちに来たから』と顔を出してくれることがうれしい。ふと思い出してもらえる店を目指したい。家にご飯を食べに帰るような感覚で足を運んでもらえたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は18時~22時(金曜・土曜=18時~23時)。日曜、祝日の月曜定休。

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