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防府のカフェ「田舎の保健室」が3周年 店主「誰でも気軽に立ち寄れる場所に」

店主の西村妙子さん

店主の西村妙子さん

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 防府のカフェ「田舎の保健室」(防府市上右田)が3周年を迎えた。

「田舎の保健室」外観

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 店主は、看護師として山口市内の病院に20年勤務した西村妙子さん。訪問看護の部署在籍時、住み慣れた場所で過ごしながら気軽に患者の話を聞ける場が作りたいと考えるようになり、カフェとしても楽しんでもらえる場所として同店をオープンした。

 西村さんは「健康や困りごとを気軽に相談できる場所として『暮らしの保健室』を開設した秋山正子さんに出会ったことで感銘を受けた。オープンしてすぐにコロナ禍があり、お客さんが来ない時期があった。無我夢中の日々だったが、お客さんや周りの人が応援してくれて励みになった。何とか続けてこられたのはお客さんのおかげ」と話す。

 店内は、テーブル席20席、カウンター席4席を設ける。「癒やしの環境にしたい」と、観葉植物を飾り、木を多く使うなどして温かい雰囲気に仕上げた。

 提供する料理は、野菜をたくさん使ったり、糖質をカットしたりするなどして体に良い調理を心がけているという。野菜はできるだけ自家製のものや地元農家から仕入れたものを使う。

 ランチタイムは、メインが選べる「田舎の保健室プレート」(5種類以上の野菜のおかず、サラダ、ご飯、みそ汁付き=1,300円)を提供する。メインは季節によって具材を入れ替えるハンバーグ、野菜、チキン南蛮、生姜焼きから選ぶことができる。そのほか、「ダルカレープレート」(1,500円)、「からあげ」(1,000円)なども用意。

 ドリンクは、「ホットコーヒー」(450円)、「紅茶」(400円)、「甘酒スムージー」(550円)、冬限定の「ホットレモン~黒糖添え~」(500円)など。

 西村さんは「3年間で得た出会いがとても大切。地域に住んでいる人や、同じ思いを持った医療関係者、県外から来てくれる人など、新しい出会いがたくさんあった。人との出会いが子ども食堂や料理教室の開催など新たな取り組みにもつながり、毎日が充実している」と話す。

 「健康に関することだけでなく、働き方や暮らし方を相談される人も多く、ここで話を聞くことで最初の一歩を踏み出すことにつながればうれしい。今後は、おいしいものをたくさん作っていくことも目標。防府の食材にアンテナを張って、地元の良さを感じられるカフェにしたい」とも。

 営業時間は11時~18時(ランチタイムは11時~14時)。水曜は「リンパケアサロン」として営業。木曜定休。

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