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宇部・永山本家酒造場で「酒蔵びらき」 4年ぶりにリアル開催、700人来場

「酒蔵びらき」の様子

「酒蔵びらき」の様子

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 宇部の酒蔵「永山本家酒造場」(宇部市車地、TEL 0836-62-0088)で4月2日、「酒蔵びらき」が行われた。

「SAKE BAR」の様子

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 地酒「貴」で知られる同社が、その年の酒の完成を祝い披露目する恒例イベント。昨年はインスタライブで行い、リアルでは2019年以来4年ぶりとなる。当日は、新酒販売のほか、市内飲食店やキッチンカーなどが集まるマルシェ形式で開き、約700人が来場した。

 杜氏(とうじ)でもある永山貴博社長は「コロナ禍は人と人を遠ざけ、飲み交わすことも自然にできなくなり、見えない壁ができてしまった。イベントを通して、お酒が癒やしやゆっくりと過ごす時間、人と人の縁や地域をつなぐ存在だと再確認できた」と話す。

 今回は、出店ブースで500円購入すると「蔵開き限定酒1本購入権チケット」を進呈する方法にした。永山社長は「毎回ありがたいことにたくさんの方に蔵開き限定酒をお買い上げいただくが、朝から行列で1時間以上待つ方も出ていたことや、限定酒の購入だけでなくイベント自体をもっと楽しんでいただきたいという思いで(この方法にした)」と話す。

 蔵開き限定酒「雄町(おまち)60%」(720ミリリットル、2,000円)の味わいについては、「米の香りがしっかり感じられる。生酒のほんのりした甘さ、酸味を強くし、甘酸っぱく春らしい味わいに仕上げた」と話す。限定1000本を生産したが、現時点で残り200本を切るほど好調な売れ行きを見せているという。

 当日は、作業場でアートギャラリー展示や一日限定の「SAKE BAR」も行われた。快晴の下、多くの愛飲家や家族連れが訪れ、出店したキッチンカーには行列ができるなどのにぎわいを見せたほか、篠崎圭二宇部市長も訪れて市民と談笑する姿も見られた。

 永山社長は「とても暖かい一日だった。二俣瀬の桜がちょうど満開で、地酒と料理で最高の花見を楽しんでもらえたと思う。出店者も『貴』を使ってくれている店や、北部地域で共に地域を盛り上げたい思いのある有志など、縁の深い方たちが市内を中心に21組出店してくれた」と話す。

 「飲みに行こうという一言がはばかられた3年間だったので、飲みに行くことが満足にできなかったと思う。これから外出しやすい時期にもなるので、交流が増えることで地域経済活性化につながれば。会えなかった人と、ぜひ会ってほしい」と笑顔を見せる。

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