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山口・中市に乾物専門店「悦味屋」 店内で削る「かつお節」など販売

「出汁のある暮らしを広めたい」と店主の藤田悦子さん

「出汁のある暮らしを広めたい」と店主の藤田悦子さん

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 出汁専門店「悦味屋(よろこびや)」(山口市中市町)が3月15日、山口にオープンした。

「悦味屋」が提供する乾物

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 店主は、かつお節や昆布などの乾物が好きという藤田悦子さん。「食べることをずっと大切にしてきた。子育てで忙しい時も、乾物を使うと簡単に美味しい料理が作れるので、出汁の良さを実感していた。『将来ゆっくり過ごせるようになったら乾物屋がしたい』という長年の夢を叶えようと出店した」と話す。

 場所は、パン店「生き残った者の掟(おきて)」跡で、気軽に入りやすいようにと、店内をカジュアルな雰囲気に仕上げた。

 取り扱う乾物は、かつお節、昆布、いりこ、干し椎茸、干し海老の5種類。かつお節は、鹿児島県指宿市の山川地域産で、店内で0.01ミリに削ったものを提供する。「ふんわりと溶けるような食感が特長で、削りたてなので酸化していない美味しさが楽しめる」と藤田さん。昆布は北海道産を4種類用意し、天然物で1年程度熟成しており、出汁が出やすいのが特長という。そのほか、徳地産の干し椎茸、周防大島産のいりこなど。

 販売する商品は、「かつおぶし 本枯れ節」(900円~)、「かつおぶし 荒節」(500円~)、「日高昆布」「がごめとろろ昆布」(以上600円)、「いりこ(かえり)」(350円~)、「原木干椎茸(小羽)」(550円)、「干海老」(450円)など。

 店内に、カウンター席=6席を設け、2種類のかつお節を乗せたご飯や、同店の乾物から出汁を取った味噌汁、日替わりのおかずが楽しめる「よろこびランチ」(1,300円、無くなり次第終了)を用意する。

 藤田さんは「プレオープンでは幅広い世代のお客さんが来店し、『出汁は難しそうなイメージがあったが、簡単に活用できることがわかった』など、乾物に親しんでもらえている様子だった。すでにリピーターもおり、出汁を気軽に楽しんでもらえている。『出汁のある暮らし』が多くの家庭に伝わっていくように、細く長く続けていきたい」とほほ笑む。

 営業時間は11時~16時。ランチは11時30分~、無くなり次第終了。木曜・日曜定休。

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