山口・小郡で鉄道企画展-SLペーパークラフトやNゲージ模型も

小郡の故・山本勇治さんの作ったSLのペーパークラフトが展示されている

小郡の故・山本勇治さんの作ったSLのペーパークラフトが展示されている

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 山口・小郡の「山口市小郡文化資料館」(山口市小郡下郷、TEL 083-973-7071)で3月31日より、鉄道に関する展示を行う「第1回 再発見!鉄道のまち 小郡」が開催されている。

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 同展では、SLのペーパークラフトを展示する。館内には、「C57型」「8620型」などのさまざまな種類のSLを展示。細部まで再現された展示品はいずれも、写真を見ながら故・山本勇治さんが工夫しながら制作したもの。山本さんは、小郡大正通り商店街で靴店を営むかたわら、消えていくSLの姿を残そうと十数年間、SLのペーパークラフトの制作を行ってきたが、数年前に他界。山本さんの家族から「どこかで展示してほしい」と要望があり、同展での展示が実現した。全部で53両の作品があり、説明も付いている。

 150分の1のサイズで作られた1周が20メートルのNゲージ鉄道模型も展示。新山口駅をモチーフにしており、新幹線と在来線のホームがある。「Nゲージ」とはレールの幅が9ミリサイズで作られた模型の総称。土曜、日曜は、模型を制作したグループが車両を持ち込んで、実際にレールの上を走らせるという。そのほか、「SLをテーマにした映像作品」「失われし鉄道名所」「昭和40年代後半の山口線を走ったD51たち」をテーマにした鉄道ビデオの上映も行う。

 同展は、「山口市小郡文化資料館」と「鉄道とくらしを記録する会」の共催。同会は、鉄道に興味のある人たちで構成され、写真、旅行、模型作成、歴史、ビデオ制作などのグループがある。なくなっていく鉄道の姿を残していくのが活動の目的。

 同会では、全盛期だった昭和40年代の小郡機関区(現新山口駅周辺)を模型にして残そうと、3カ年計画で、操車場を含めた駅周辺を再現した模型制作を進めており、その途中経過のジオラマも展示されている。建物の設計図が残っていないため、写真を探して、分かったところからひとつずつ作っているという。同会の重田克美さんは「小郡機関区の模型は、今後の目標。完成したら、車両を動かしながら、機関士の仕事の様子を説明していきたい」と話している。

 開館時間は9時~16時30分(最終日は15時30分)。入場無料。4月8日まで。同展に関する問い合わせは事務局(TEL 080-1924-8705)まで。

山口市小郡文化資料館鉄道とくらしを記録する会(©マルニ)

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