山口・徳地に「森林セラピー基地」-森林浴でリラックス効果

大原湖を見ながらウオーキングができる「セラピーロード」

大原湖を見ながらウオーキングができる「セラピーロード」

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 山口・徳地の北部にある大原湖を中心としたエリアに4月22日、「徳地森林セラピー基地」がグランドオープンする。

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 「森林セラピー」とは、森の中を歩いたときに感じる、心地よい静けさや木漏れ日などに癒される効果を、健康増進や精神のリラックス効果に役立てる活動のこと。「森林セラピー」を体感できる拠点として、山口・徳地が2006年4月に初めて全国6カ所の「森林セラピー基地」のうちの一つに認定された。認定後、ウオーキングなどのプレイベントや、基地の整備、ガイドの養成を進め、今回のグランドオープンを迎える。

 同基地は、大原湖を中心とする約3,700ヘクタールの地域を指す。その中に全長10,600メートルの「セラピーロード」があり、大原湖を眺めながらウオーキングが楽しめる「大原湖エリア」、バードウォッチングに最適な「愛鳥林エリア」、草原台地・長者ヶ原の並木林の中を歩く「長者ヶ原エリア」の3つのエリアで構成される。

 セラピーロードは自由に散策することもできるが、セラピーの知識を身に付けたガイド役「森の案内人」と一緒に散策した方が効果的だという。案内人が「いい香りですね」「きれいな木漏れ日ですね」などと声をかけるだけでも感動が倍増し、セラピー効果が高まるという。案内人は、植物の名前や徳地の歴史にも精通し、救急救命などにも対応できる。1週間前までに申し込みが必要。料金は、半日=1,000円。

 オープン日には、「森林セラピー体験」を実施。森林浴を行う「自然散策」、健康運動指導士とウオーキングする「健康増進」、ネイチャーゲームを楽しむ「里山体験」の3つのコースを設けるほか、昼食には「癒しの森弁当」2種類も用意する。参加費は弁当の種類により変わり、Aタイプ=1,000円、Bタイプ=700円。開催時間は10時~13時30分。申し込み締め切りは同13日。

 徳地は、約800年前に東大寺再建のため、「重源上人(ちょうげんしょうにん)」が木を切り出した土地で、「重源上人」にまつわる史跡や伝承が多く残っているエリア。山口市林業振興課の近藤義則さんは「夏休みに子どもを対象に川遊びを取り入れたものや、都会の女性向けにアロマを取り入れたもの、徳地の重源上人との関わりを組み合わせたものなど、いろいろなイベントの構想がある。月に1回はイベントを実施していきたい」と話している。

 問い合わせは、山口市林業振興課森林セラピー推進担当(山口市徳地堀、TEL 0835-52-1122)まで。

森林セラピーポータル山口市山口市観光案内処(©マルニ)

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