「雑誌『四季』と中原中也」-中原中也記念館で特別企画展

中原中也記念館で開催されている「雑誌『四季』と中原中也」

中原中也記念館で開催されている「雑誌『四季』と中原中也」

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 中原中也記念館(山口市湯田温泉1、TEL 083-932-6430)で現在、特別企画展「雑誌『四季』と中原中也」が開催されている。

秋の高原を感じる展示室

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 雑誌「四季」は、年4回発行する季刊誌として1933(昭和8)年に創刊。翌年10 月からは月刊誌となり1944(昭和19) 年6月まで続いた。中原中也は同誌創刊から自身が亡くなる1937(昭和12) 年10 月までの約4年間、ほぼ毎号に作品を発表。発表した作品は詩27 編、翻訳詩5編、評論4編に上る。

 同展では展示構成を3部に分け、第1部「四季創刊」では、同誌創刊までの経緯のほか、中也が同誌に作品を発表することになった経緯を、当時の中也周辺の状況や時代背景を交えて展示。

 第2部「四季のアトモスフィア」では、同誌の編集に携わった同人を中心に紹介する。創刊当初の編集メンバーである堀辰夫、三好達治、丸山薫、さらに3人から編集を引き継いだ津村信夫、立原道造について、中也との関わりを含めて紹介。

 第3部「四季と中也-孤高な嘆き」では、中也の日記を通じて雑誌「四季」や同誌同人たちに対する中也の印象を探る一方、中也の死後に同人たちが書いた中也追悼詩や詩人論などを通じて同人たちから見た中也像を浮き彫りにする。

 同館では、プロムナードトーク(同館学芸員による展示解説)を10月15日、11月3日(共に10時30分~と14時~の2回)に実施するほか、10月30日にはホテルニュータナカ(湯田温泉)で公開講演「『四季』と中原中也」を開催する。

 入館料は、一般=310円、大学生=210円、小・中・高生=150円。開館時間は5月~10月=9時~18時、11月~4月=9時~17時。月曜・毎月最終火曜休館。

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