宇部・西岐波に4月21日、料理店「海の味処(あじどころ) ひじり」(宇部市今村南2、TEL 0836-51-7771)がオープンして2カ月がたつ。
松月堂製パンの程近くに位置する喫茶店・事務所跡を2カ月かけて改装し、出店した同店。コンセプトは「新鮮な魚をいち早く提供する店」。長門、萩、下関のほか、地元の床波漁港、丸尾漁港などから仕入れた魚を使う料理をメインに、和洋折衷のメニューを用意する。
店主は、山口市内のすし店や料理店を中心とした飲食業に約20年携わり、「ふぐ処理師」「日本料理専門調理師」の免許を持つ西村友和さん。「地域密着の料理店を30代で構えたい」という夢をかなえて独立した。
店舗面積は40坪。席数はカウンター6席、テーブル席18席。店内はレンガ調と木目調が調和した落ち着きのある雰囲気に仕上げた。かつて事務所として使われていたスペースは8人程度から貸し切りにできる。
常時用意するメニューは「海味にぎり」(1,300円)、「マグロの酒盗」(380円)、「海味カルパッチョ」(780円)、「手作り豆腐の揚げ出し」(580円)、「海味パスタ」(680円~)など約40種類。
その日の仕入れ状況によって日替わりで提供するメニューは、5~7種類の魚を盛り付ける「お刺身盛り合わせ」(1,200円~)、地物の「キスゴの天麩羅(てんぷら)」「メゴチの唐揚げ」「あじ梅しそフライ」(以上580円)、「エソ一夜干し」(320円)など、一品料理から刺し身、煮物、揚げ物、デザートまで約40種類をそろえる。
ドリンクは、ビール(450円)、焼酎(400円~)、ワイン(500円)、日本酒(500円~)、ソフトドリンク・ノンアルコール(300円~)など約50種類。
オープン以来、「子ども連れの家族の来店が多いこと」に驚いているという。「この地区に住む高齢者の生活リズムに合わせ、少し早めの時間に開店する。歩いての来店が多く、すしのお持ち帰りメニューも喜ばれている」と西村さん。
「この時期はアユ、イワガキ、オコゼなどが入る。自分の目で選んだ旬の魚を安価で提供し、地域の皆さんに喜んでもらえれば。若い職人も育てて、お客さまのニーズに応えられる店にしたい」と意欲を見せる。
営業時間は16時30分~22時30分。火曜定休。