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インタビュー2015-12-09

「ファーストワン」「オンリーワン」「ナンバーワン」を目指して 株式会社安 訪問看護ステーションあん

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ビジネスマッチング宇部(以下、BM宇部)とのコラボ企画「事業者インタビュー」。第7回は、宇部市・山陽小野田市・山口市(阿知須)の関連機関と連携し、24時間体制で訪問看護サービスを提供する株式会社安(あん)代表取締役の村上英雄さん。事業の内容や今後の展開などについて聞いた。(聞き手/山口宇部経済新聞編集長 田辺久豊)

-まず、御社が提供されている「訪問看護サービス」について詳しく教えてください。

はい。病気や障害を持ちながらもご自宅で生活されている方を対象に、当社の看護師がご自宅などを訪問して在宅療養を支援するサービスです。

-開業から何年になりますか?

昨年6月からなので1年半くらいになりますね。

-訪問看護事業をこの辺りで初めて立ち上げたことになるのでしょうか?

いえ、前々からありますよ。ただ、病院が一つの部署として訪問看護事業を行っていることが多いですね。医療サービスの全国的な流れとして「病院」から「在宅」へという大きな変換期にある現在、在宅医療に関するサービスが今後ますます重要になってくると思います。

-訪問看護を受けるには、何か手続きが必要なのですか?

医師の指示が必要になります。主治医の指示書のもとに看護師が動きます。利用者さんの中にはターミナルといって、終末期医療対象の方もいらっしゃいます。例えば余命1カ月と言われた場合に「病院ではなく家族に看取られながら自宅で最期を迎えたい」という希望を持った人などですね。痛み止めのモルヒネを6時間ごとに打つとしても毎回医者が行くわけにはいかないので、看護師が訪問して主治医の指示に基づき医療行為を行います。

-病院に勤務する看護師と訪問する看護師は、資格に違いがあるのですか?

一緒です。特別なものはありません。ただ、経験が必要というか、病院勤務で特定の科しか経験したことがない人や看護学校を出たばかりの人が訪問看護で働くのは難しいと思います。病院の中であれば誰かに相談できるし、器具もそろっていますけど、訪問看護はそうではありません。場所が患者さんの自宅ですから。いろんな知識が必要になります。

-看護師さんは何名体制なのですか?

現在は女性4名、男性2名の看護師6名でサービスを提供しています。24時間・365日、訪問できる体制を整えています。

-村上さんは看護師の資格をお持ちなのですか?

いえ、持っていません。全くの異業種からの転身です。そのため専門知識を持った従業員の皆さんをとても尊敬していますし、いつも感謝しています。私は経営に専念しています。

-なるほど。しかし、難しそうな事業ですね。利益を追求するというのは違いますし、福祉とはいえ株式会社である以上採算が合わなければ続けていけませんし…

異業種から参入した私の理念として、どういう体系の法人であろうと、どのような業種であろうと「困っている人たちの問題を解決すること」には変わりはないと信じています。

-そうですか。受け入れが幅広いこと以外に何か御社としての特徴はありますか?

訪問看護だけではなく「日中一時支援事業」も行っています。障害をお持ちの方が日中に一時的に活動できる場を提供するサービスです。また、障害者を日常的に介護している家族などが就労することや一時的な休息を目的とした事業でもあります。

-日中一時支援を始めたいきさつを教えていただけますか。

当社の管理者が「こういったサービスを立ち上げたら利用者や利用者の家族へのサポートにつながると思うのでやりたい」という提案をしてくれて、やってみようかと始めました。

日中一時支援事業というのは市が発行している日中一時受給者証という手帳があれば、訪問看護なしでも利用できます。ただ、日中一時支援事業所に訪問看護ステーションが併設されているところは珍しく宇部市、山陽小野田市でも数少ない事業所となっております。

-なるほど。日中一時支援のサービス内容はどのようなものですか?

基本的には日中の活動場所を提供させて頂くものになります。日中一時支援事業所に来る人たちは、カラオケをしたり、おしゃべりをしたり、テレビを見たりして過ごしています。何か特別なことをしなければいけないわけではありません。

なので、何か他社の事業所との差異化を図らなければと、「おいしい食事」を提供することを心がけています。当社では野菜をメインに献立を組み立てて、冷凍食品などはできるだけ使わずに手作りで食事を用意します。

あと、たまにイベントを開いたりしていまして、この間はリンゴ狩りに行きました。今年は海響館にも行きましたし、花見などもしました。利用者さんからの意見も反映させながら自分たちでイベントを企画しています。

-食事は施設の中で作っているのですか?

当社の日中一時支援事業所は、元々居酒屋だった店舗なので厨房があります。いつも職員が作っています。

-日中一時支援の利用者数は増えていますか?

おかげさまで順調に増えています。

-予約制なのですか?

一応そうですね。何曜日に来ます、今月は何日に利用しますといった形で予約してもらいます。

外に出て人と話をすることや生活リズムを身につけることなどに慣れて頂くことも大きな目的のひとつです。

-利用者は宇部市内の方なのですか?

宇部市と山陽小野田市の方ですね。最近は、山陽小野田市の利用者さんが増えてきています。

-そうですか。今後、新たにやりたいことはありますか?

できればサテライトを作りたいです。訪問看護、日中一時ともに山陽小野田市の利用者さんが増えてきているので、山陽小野田市付近に第2拠点を作りたいと考えています。

-先日は「宇部ビジネス交配会」にお越しいただきましたが、異業種とのコラボレーション展開はできそうですか?

先日はお誘いいただきありがとうございました。参加された方の中には、宇部市職員の方や宇部市に300人規模のエコビレッジを誘致しようとしている方、また病院関係者の方もいらっしゃいました。

すぐに形にするのは難しいのかもしれませんが、お互いの特色(ビジネス交配会の中では「資源」と言われていました)を生かして「多くの人たちの問題を解決すること」を進めていけばおのずと道は開けていくと考えています。

私自身、医療福祉以外の業種から参入しましたので柔軟な思考でさまざまなことに挑戦したいと思っています。

-将来的には就労も提供したいとお考えですか?

もちろん利用者さんは個別に目標がありますので一概には言えませんが、訪問看護、日中一時支援事業を利用して頂き生活リズムを身に付け、就労施設に行けるように支援をすることも大切だと思います。

就労施設に限らずグループホームなど、関連事業はやりたいですね。理想的には全てのことがワンストップでできる形にすることです。

医療福祉業界だけでなくさまざまな方面と協力し、そういうサポートができる体制を作り上げていきたいです。

-ありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

株式会社安(あん)
山口県宇部市大字小串8番地1
TEL:0836-43-6662
代表者:代表取締役 村上英雄

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