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宇部の地酒「貴」、蔵刷新3カ月 地元客集まる、夏限定酒も好調

刷新した「永山本家酒造場」

刷新した「永山本家酒造場」

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 宇部の地酒「貴」の蔵元・永山本家酒造場(宇部市車地、TEL 0836-62-0088)が、蔵のコミュニティー化を進めている。

白と木目調で明るい空間に刷新した蔵

 蔵は、1928(昭和3)年に旧二俣瀬村役場庁舎として建築。1965(昭和40)年から同社の事務所として活用してきたが、建物の老朽化や同社が進めるブランディング戦略の一環で刷新し、4月1日の蔵開きに合わせてリニューアルオープンした。

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 同社の杜氏でもある永山貴博社長は「リニューアルのきっかけは、昨年5月に国の登録有形文化財指定されたこと。地域のレガシーであるからこそ、地域の人の交流や情報発信の場にしていきたいと思い構想を描いた」と話す。

 一般の利用客が立ち寄れるように刷新した蔵は、昔ながらの構造を残した「事務所スペース」と新設した「販売スペース」に分け、白と木目調で明るい雰囲気に仕上げた。

 販売スペースには、予約制で受け付ける試飲カウンター5席とテーブル4席、商品を注文できるカウンター2席を設けた。杜氏の永山社長が直接説明しながら味わいを伝えるほか、広くとった2階スペースで団体の見学客にも応対する。

 永山社長は「地元の利用客を中心に少しずつ口コミで広がり、家族連れの来店もある。これまではお客さまをおもてなしする空間がなかったが、今後は距離感を近くし、数年内にはジェラートの販売やカフェ営業も視野に入れていきたい。気軽に立ち寄れる場所にしたい」と話す。

 6月1日に発売した微発泡のにごり酒「夏純米」は限定8000本の生産ながら、約半数は首都圏に出荷したほか、地元でも好調な売れ行きを見せているという。

 「お酒は、癒やしやゆっくりと過ごす時間を提供するもの。新しくした蔵の居心地の良さから飲んでいただくお酒まで、誰かに何かの影響を与えられるような存在でありたい。季節を楽しむ方法の一つとしても多くの人に届けていきたい」と永山社長。

 営業時間は9時~17時。土曜・日曜定休。

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