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山口にコッペパン専門店「やまのわ」 新業態、具は山口県の特産品

屋台の雰囲気で営業する「特産cafe やまのわ」

屋台の雰囲気で営業する「特産cafe やまのわ」

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 コッペパンで山口県の特産品を楽しむ専門店「特産cafe やまのわ」(山口市中市)が6月24日、山口市中心商店街「マルシェ中市」内にオープンした。

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 山口県産の「フグのフライ」や「牛肉コロッケ」、「外郎」などさまざまな特産品をコッペパンの具に挟んで提供するテークアウト専門店。店内に「調味料バー」を設置し、甘露しょうゆやソースなどをかけることもできる。調味料やドリンクなども山口県産のものを提供し、山口県にとことんこだわる。

 店主は、上関町生まれの山田豊佳さん。5歳で郷里を離れて大阪や東京などで暮らし、昨年山口にUターンした。山田さんが店頭に立って接客し、妻の久美子さんが調理を担当する。

 山田さんは「県外で暮らしていて、山口県の特産品にすごく興味があったが、買ってみないと自分の好みの味かどうか分からないというのはリスクがあると感じていた。コッペパンの具として手軽に食べてみてもらうことで、味を知ってもらう機会になると思い、この業態に至った」と話す。

 コッペパンは、サビエルカンパーナ(亀山町)が同店専用に焼いたものを使用する。「安心安全でしっかりしたパン専門店のコッペパンで提供したいと思っていたところ、偶然の出会いが重なって最高の形で実現した」(山田さん)。

 メニューは、日高本店(下関市)のフグのフライを挟んだ「ふくフライ コッペ」(390円)、昭ちゃんコロッケ(山口市)を挟んだ「牛肉コロッケ コッペ」(310円)など20種類以上で、それぞれハーフサイズも用意。

 コッペパンに挟む具は季節によって変更する。現在は、鹿野ファーム(周南市)のポークフランクやロースハム、たけなか(萩市)の萩の夏みかんマルマット、ロイヤル(宇部市)のチョコレート、深川養鶏(長門市)の長州どりなどを具として用意する。

 ドリンクは、ふじ珈琲(下関市)の「ブレンド」(320円)、「黒カフェオレ」(350円)や、ビ庵(岩国市)の「うめ~酢 ドリンク」(250円)など約10種類。提供するコーヒーは、山口県内のコーヒー専門店の豆を使用し、定期的に店を変えていく。

 今後について、山田さんは「やりたいことは山ほどあるが、まずは着実にやっていきたい。お土産屋さんではないし、パン屋でもないし、カフェでもないという新しい業態なので、このシステムを理解してもらうことが課題。屋台スタイルで営業できるので、イベントや観光地などに出店して山口の特産品を広めていきたい」と話す。

 営業時間は9時30分~19時。日曜・祝日定休。

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