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宇部・中央のバーがデイタイム営業 テークアウトで「自分で作るカクテル」販売

「長距離マラソンをしているような気持ちだが、頑張って乗り切りたい」と宇都宮侑子さん

「長距離マラソンをしているような気持ちだが、頑張って乗り切りたい」と宇都宮侑子さん

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 宇部市中央町のバー「bar ran-tan(バー ランタン)」が現在、営業時間を日中に変更して店頭でテークアウト営業を行っている。

テークアウトで提供する「自分で合わせるカクテル」

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 新型コロナウイルスの影響を受けて夜間営業を自粛した同店。4月9日から営業時間・形態を変更し、店頭に長机を設けて日替わりのスープやノンアルコールカクテルを並べ、入店せずに購入できるようにした。

 店主の宇都宮侑子さんは、感染拡大の防止として手袋とフェースシールドを装着して接客。「休業も考えたが、長期間にわたり通常営業ができない可能性もある中で、店を守り抜いて維持していくと決めた。クオリティーは落とさないようにこだわる」と話す。

 4月27日からは「期限付酒類小売業免許」を取得したことで、自宅で完成させる「自分で合わせるカクテル」の販売を開始。現在は、宇部の地酒「貴」をベースにしたカクテルを用意し、合わせるフルーツやミント、ラム酒などを3つの容器に分けて提供する。価格は800円。ホットサンドやスープと合わせたセット(1,500円)も用意する。

 そのほか、酒の量り売りや「アイスにかけて美味(おい)しいお酒6選セット」(1,800円)や「ビギナーのためのスコッチウイスキー5選」(3,000円)などバーならではのメニューもそろえる。

 営業形態を変更してから3週間がたった。宇都宮さんは「立て看板やフルーツをディスプレーしてそれっぽく始めたが、普段の営業ではお会いできないお客さまが寄ってくださったり、お子さま連れで来ていただいたり、いつもと違う交流ができてうれしい。私の方が元気をもらっている」と笑顔を見せる。

 「飲食する場所や提供する形を変えても、楽しむことがいけないというわけではない。スープや軽食の提供は初めての試みだが、新しいことに挑戦できる機会としてポジティブに捉えて、妥協せずに取り組んでいきたい」とも。

 営業時間は平日=12時~19時、土曜・日曜・祝日=11時~18時。

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