アートイベント「まちなみアート-my made 竪小路-」が現在、山口の竪小路エリアを中心に開かれている。
山口市内でイベント制作会社を経営する香原詩彦さん、イベントプロデューサー・演出家の澁谷龍さん、澁谷さんとともにまちづくり活動を行う書家・美術家の赤岩保元さんらを中心に、山口市内外で活動するアーティストたちが参加。「山口ゆめ回廊博覧会事業」の一環。
最初の週末となった11月21日~23日の3連休には、イベント期間中常設される赤岩さんの作品展のほか、「やまぐち新進アーティスト大賞」を受賞した若手アーティスト作品の展示販売、市内で活動する劇団員によるパフォーマンスなどが行われた。
澁谷さんは「新型コロナを考慮して大々的な告知ができなかったこともあり、初日は書や芸術に興味がある方の来場が中心だったように思う。2日目以降は、テレビに取り上げられたことや口コミにより少しずつ来場者が増えていった」と話す。
「最終的な目標は『文化を使ったまちづくり』であり、今回は来年開催される『山口ゆめ回廊博覧会』の本番に向けたお披露目的なプレイベント。ワークショップなどを通じて市民のモチベーションを上げられたら。地域を離れたからこそ見える魅力を発掘していきたい」とも。
香原さんは「学生時代を過ごした竪小路をアートの力で盛り上げたいと思い、過去に同エリアで開催されていた『アートふる山口』なども参考にしながら企画した。実行委員会のメンバーも、アーティストや市民を巻き込んでいきたい」と話す。
同28日・29日には、掛け軸や万華鏡などを作成するワークショップ(要事前申し込み)や、山口の伝統工芸品である萩焼や大内塗、徳地和紙の展示販売、キッチンカーイベントなどが行われる。
赤岩さんは「今回の展示は大内文化に特化したものではないが、大内政弘の和歌や徳地和紙を使用した作品もある。今後も山口でまちづくり活動を行っていく中で、地域の若手アーティストとコラボしながら作品に山口文化を取り入れていきたい」と笑顔を見せる。
開催期間は11月29日まで。