「炭焼き さつま鶏 ぢどり家」（宇部市西平原2、TEL 080-5599-3389）が6月20日、宇部にオープンした。

黒さつま鶏のタタキ

　店主は、これまでに福岡や広島で飲食店や介護士などを経験してきた宇部市出身の新山誠司さん。「元々、人と会話することや料理すること、食べることが好きだったので、自分の店を持てたら楽しいだろうなと思っていた」（新山さん）と、今年5月に広島からUターン。出店にこぎ着けた。

　同店は、鹿児島産の「黒さつま鶏」をメインに提供する。新山さんは「鹿児島で地鶏を探していたときに黒さつま鶏と出合った。弾力やうまみに長けたところがあり、おいしさに感動した。ほかの地鶏のよいとこ取りをしていて、これしかないと思った。希少な地鶏を気軽に食べてもらい、黒さつま鶏のおいしさを地元の多くの人に知ってもらえたら」と話す。

　店舗面積は約31坪。店主自身が改装した店内に手作りの炭焼き台を設置し、掘りごたつ席12席、カウンター4席を設ける。

　ランチタイムに提供するのは、黒さつま鶏を使用した「親子丼」（500円）にメイン料理、鶏ガラスープ、サラダ、小鉢、ご飯が付いた「日替わりプレート」（900円）。

　夜に提供する炭焼きの黒さつま鶏メニューは、サッパリした鶏本来のうま味があるという「ムネ」やジューシーな脂のうま味があるという「モモ」（以上900円）、「ズリ」「キモ」（以上600円）、「手羽先」（500円）、「ソーセージ」（400円）。沖縄の塩やヒマラヤ岩塩など6種類をブレンドした自家製の塩で提供する。

　ブレンドした甘めのしょうゆで提供する「タタキ」は、「ササミ」（700円）、「ムネ」「モモ」（以上800円）の3種類。「黒さつま鶏の炊き込みご飯」（400円）、「黒さつま鶏のガラスープ」（100円）、「ぢどり家の塩ラーメン」（500円）なども用意する。ドリンクメニューは、生ビール、ハイボール、チューハイ、焼酎、日本酒、ソフトドリンクなどをそろえる。

　オープンからこれまでについて、新山さんは「告知せずにオープンしたが、地域の人や口コミでの来店が少しずつ増えてきた」と話す。

　「新鮮さを保つことを第一に考えているので、オーダーをもらってから肉を切り分ける。時間がかかるが理解してもらえれば。『ひとりで来ても楽しい店』をコンセプトに、記憶に残ってもらえるような良い時間を提供したい。いろいろなお客さんと会話できることが楽しみ」と笑顔を見せる。

　営業時間は、11時～15時、17時～24時（材料がなくなり次第終了）。