プラネタリウム上映会とマルシェを組み合わせたイベント「はぶフェス2021」が10月16日、山陽小野田・埴生の「青年の家」と「糸根地区公園」で開かれる。
主催は、埴生・津布田地区の青年らでつくる「頑童の会」で、2019年には同公園の「糸根の松原」をライトアップするイベントを行い、同地区の魅力や歴史に触れる「はぶフェス」も行った。
同会代表の久保田宏司さんは「私が子どもの頃は50円を握りしめてプラネタリウムに行っていた。あの頃を思い出して懐かしんでほしいし、子どもたちには地元の魅力をもっと知ってほしいと思い、プラネタリウムを活用したイベントをしようと企画した」と話す。
青年の家・天文館のプラネタリウム投影機「ミノルタプラネタリウムMS-10」は1966(昭和41)年製で、現在国内で稼動している中では最古級の投影機。今年9月には、国立科学博物館の「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されている。
久保田さん「イベントの準備を進めていた頃に登録されたことを受けて驚いた。この機会に多くの人に投影機の魅力を知ってもらいたい」と話す。
「プラネタリウム特別上映」は、午前と午後の部に分けて約1時間行う。入場料は、大人=100円、高校生以下無料。定員は先着順で各50人。
同イベントには、地元産品や雑貨販売などを行う「はぶてるマルシェ」を組み合わせるほか、山口県内のキッチンカーも来場。JALが協力する「紙ヒコーキ飛ばし体験」(無料)や、全国を歩いて旅をするシンガーソングライター「aika」さんのライブも行う。ライブの入場料は大人=500円で定員100人。
地域の高齢者による「昔の遊び体験」(小学生以下対象、無料)も実施。竹トンボを作るワークショップ、竹馬と竹水鉄砲の体験企画で、久保田さんは「竹トンボ作りの工程をそれぞれ世代別に分けるなど、けがすることなく楽しめるように工夫している。年配の人とも交流できる場を提供することで、また別の場所で会ったときにも会話が生まれたらうれしい」と話す。
「近年は人口も減り、生活の基盤を支えてくれるものが少なくなり、憩いの場がどんどんなくなってしまっているが、このイベントがそれらの歯止めになれば。当会では次世代に思いをつなげる取り組みをこれからも考えていきたいし、地元の産業に目を向けてもらうことにつながれば」と話す。
開催時間は10時~16時。