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阿知須にテイクアウトのつぼ焼き芋専門店「芋将軍」 地元スーパーが出店

「つぼ焼き芋のおいしさを知ってもらいたい」と福永社長

「つぼ焼き芋のおいしさを知ってもらいたい」と福永社長

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 テイクアウトの「壺(つぼ)焼き芋専門店 芋将軍」(TEL 0836-65-2900)が11月13日、山口・阿知須にオープンした。

「芋将軍」が販売するつぼ焼き芋

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 青果物を中心に卸売業を営む食品スーパー「ふじみや」が店舗敷地内に開いた同店。社長の福永和也さんは、出店のきっかけについて、「当社が運営する果物専門店のポモナフルーツで、石焼き芋を使った季節限定の『焼き芋サンド』を販売しているが、さらにおいしい焼き方を追求していたところ、つぼ焼き芋に出合った。岐阜県のつぼ焼き芋専門店と縁があり、現地に行って初めて食べた時はとても感動した。一度食べたら忘れられない熱々の甘い焼き芋を多くの人に食べてもらいたい」と話す。

 つぼ焼き芋は、高温で焼く石焼き芋とは異なり、炭火を入れて密封した陶器のつぼで、低温でじっくり焼くことができるのが特徴。福永社長によると、「つぼ焼きで加熱すると酵素の働きによってデンプンが麦芽糖になり、糖度が格段に上がる。炭の熱、つぼの反射熱でゆっくり焼くので、酵素の働きに適した温度帯(60~70度)を焼けるまで最大限長く保つことができる。水分が閉じ込められて、甘くしっとりとした食感に仕上がる」という。

 店舗入り口付近の倉庫を、「江戸時代から受け継がれてきた伝統の味を感じ取ってほしい」(福永さん)と、町屋の雰囲気をイメージして改装し、つぼを置いた。壁にはその日提供するサツマイモの品種の札を掲げる。「先代から八百屋として50年経営してきたノウハウを生かして、産地や品種など、その時季のおいしいものを見極めながら毎日市場に出向き仕入れている」と福永さん。

 使うサツマイモの主な品種は「紅はるか」や「シルクスイート」。つぼ焼き芋は、Mサイズ=380円、Lサイズ=430円で販売する。そのほか、「冷やし壺焼き芋」や長期保存ができる「特製冷凍壺焼き芋」(Mサイズ=400円)、同(Lサイズ=450円)も用意する。

 「一般的な加熱方法と異なり、熱い空気で焼き上げるので、皮も焦げることなく、おいしく食べることができる。店を軌道に乗せ、多店舗展開を目指してつぼ焼き芋の良さを全国に広めていきたい。焼き芋は子どもからお年寄りまでおいしく食べてもらえるものなので、地元の方をはじめ市外の方にも何度も通ってもらえたら」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~18時(売り切れ次第終了)。水曜定休。

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