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山口で「くじらフェア」 県内の飲食店で「感鯨料理」提供、消費拡大目指す

感鯨料理発表会でお披露目された「鯨骨ラーメン」(写真提供=山口県ぶちうまやまぐち推進課)

感鯨料理発表会でお披露目された「鯨骨ラーメン」(写真提供=山口県ぶちうまやまぐち推進課)

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 山口県内の飲食店で現在、鯨肉の消費拡大を目指す「ぶちうま!くじらフェア」が行われている。

披露された「感鯨料理」

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 2年前から行われている企画の第3弾で、鯨肉の消費が高まる節分に合わせて2月に実施。今回は、下処理の手間などから、これまであまり出回っていなかった「鯨舌(げいたん)」を使った料理を開発し、山口県の新たな名物になることを目指す。

 開発した料理は、「鯨肉のおいしさを知って感動してほしい」「県外の皆さまを『歓迎』したい」という思いから「感鯨(かんげい)料理」と命名。同企画に参加する県内120店舗以上で、そのほかの部位と共にラーメンや竜田揚げ、ステーキ、ベーコンなどで提供している。

 期間中、参加店で鯨料理メニューを含む1,650円以上の飲食後のレシートを1口として応募すると、抽選で「ぶちうま!山口カタログギフトあかつき」(1万円相当、10本)、「ぶちうま!山口カタログギフトしおさい」(5,000円相当、30本)、「くじら加工品詰め合わせ」(2,000円相当、60本)が当たるほか、当選者全員に山口県産米(5キロ)も贈る。

 「くじら料理インスタグラムフォト投稿キャンペーン」も同時に実施。飲食店で提供された鯨料理や家庭で作った鯨料理の写真を撮影し、「#ぶちうまくじら」のハッシュタグを付けて投稿すると、鯨加工品詰め合わせ(2,000円相当)と山口県産米(5キロ)のセットが抽選で20人に当たる。

 山口県ぶちうまやまぐち推進課の田中全(あきら)さんは「回を重ねるごとに飲食店だけでなくスーパーなどでも鯨肉の商品を見かける機会が増え、体感ながら鯨肉を消費する気運が高まっているように感じる」と話す。

 「日本では2019年に商業捕鯨が再開され、山口県の大事な産業の一つになっている。商業捕鯨の持続は消費されることにかかってるので、鯨舌が一般的に食べられる食材になることを目指したい。ぜひこの機会に味わってもらい、感鯨料理が広まるきっかけになれば」とも。

 2月28日まで。

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