発酵食品の店「HAKKOUTEI/はっこうてい」(TEL 0836-52-8283)が1月6日、宇部市西岐波にオープンした。
岡山県出身の岡田広美さんが開いた同店は、昼は「HAKKOUTEI」としてランチを提供し、夜は居酒屋「はっこうてい」としておばんざいや居酒屋メニューを提供する。
岡田さんはこれまで、ホテルのフロント業務のほか、飲食店など様々な業種に従事。「実家は元々家具屋を営んでいたが、母が新たな町おこしの名物にしようと約30年前に一念発起し、現在は軽食堂『テンペ料理 発酵亭』を営んでいる。コロナ禍で今後の人生を考えた時に、仕事も日常も好きなことをしようと勇気を出した」と話す。
同店では、料理にインドネシアの伝統的な発酵食品「テンペ」を使用する。テンペは、大豆をテンペ菌で発酵させた食材で、納豆とは異なり、臭いや粘りがなく、クセのない味わいが特長という。
店舗面積は約25坪。席数はカウンター席8席、壁側がベンチシートとなるテーブル12席を備える。
昼はランチメニューとして、「テンペハンバーグランチ」「テンペコロッケランチ」(以上1,650円)、「溢れるチーズカレードリア」(1,320円)、「テンペカツワッフルバーガー」(1,210円)を提供し、食前に酵素ドリンクを付ける。「コーヒー」「紅茶」(以上220円)などのドリンクや、粉末状のテンペを使用した手作りデザートも用意する。
夜は、「豚の角煮」「鶏の南蛮酢」「おからサラダ」などの日替わりのおばんざいをカウンターに並べ、「テンペの素揚げフライ」(440円)、「ちくわの磯辺揚げ」(660円)、「手羽先の甘ダレ焼き」(770円)、「刺身盛り」(1,300円)などの居酒屋メニューを提供する。
店内で「テンペ」(550円)を冷凍販売するほか、「テンペのお豆腐」(330円)、「粉末テンペ」(1,500円)、「テンペかりんとう(大)」(750円)、「テンペソフトクリーム」(400円)も販売する。
岡田さんは「テンペは、たんぱく質やビタミン、食物繊維などが豊富。学校給食にも利用され、近年の健康志向で少しずつ知られるようになってきたが、手軽に使ってもらうことで発酵食品の良さをもっと発信できれば。ここに来て健康で元気になってもらえるようにしていきたい」と話す。
「栄養はもちろんだが、食べたときの満足感も大きい。発酵食品に興味を持つ女性や、腸活や生活習慣病予防を意識している男性から好評を得ている。テンペコロッケはテイクアウトもできるので、ドライブや街歩きのおやつにしてもらえたら。宇部の新たな名物になれば」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~14時、18時~22時。日曜、月曜、水曜(夜)、隔週土曜定休。