宇部で「都会と田舎の子供の交流事業」-学生耕作隊が運営

宇部・楠地区の竹林から、コップや器にする竹を切り出し運ぶ参加者

宇部・楠地区の竹林から、コップや器にする竹を切り出し運ぶ参加者

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 宇部・楠地区の吉部小学校で3月28日~29日、都会と田舎の子どもたちが竹の伐採や竹の器づくり、ランチョンマット作成などをする「都会と田舎の子供の交流事業」が開催された。イベントは全4回で、今回が最終となる4回目。

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 イベントには、大阪の小学生や中学生約10人と、地元の宇部・吉部や山陽小野田・厚狭などの小学生約15人が参加した。28日に竹の伐採、竹のコップや器づくり、野外炊飯などを行い、吉部地区に宿泊。29日に周辺散策、ランチマット作成などを行った。竹の伐採では「楽しかった」「手がしびれた」など、さまざまな声が上がり、竹の器づくりでは真剣にヤスリをかけたり、小刀で加工したり、黙々と作業をする子どもたちの姿が見られた。

 同イベントはNPO法人「学生耕作隊」(山口市穂積町、TEL 083-901-7818)の運営によるもので、主催は子供ハウスツアーズ(本社=島根県大田市)。都会の子どもが田舎の親せきの家を訪ねて来た感覚で交流し、都会の子にのびのびと遊べる場所と、第2のふるさとを提供しようと企画された。宇部市と協定を結んで林野庁の山村力誘発モデル事業として実施。

 「学生耕作隊」は、人手不足の農家に事前に会員登録している学生やシニアを派遣するのがメーン事業。スタッフは現在4人で、登録している学生やシニアは約300人。これまでに延べ6,000人を派遣した。代表の近藤紀子さんは、山口大学農学部在学中から、農業の活性化を手がけいと思っていた。学生を対象に農業に興味がある人を調べたところ、3人に2人が「生産現場に入って活動したみたい」と答えたことから、人手が欲しい農家と学生のマッチングが成り立つのではないかと、2002年「学生耕作隊」を立ち上げた。

 近藤さんは学生耕作隊について「今回開催した子供ハウスツアーズとの連携のように、今後は横のネットワークを広げていきたい。連携することで、お互いの得意分野を活かして、スタッフを派遣し合ったり、体験メニューや滞在メニューを紹介し合ったりということが考えられる」と話している。

 今回のイベントについては「都会の子が自分の周りにはこんなに自然がないという話から、田舎の子が当たり前だと思っていた風景が、実は当たり前じゃなかったと気付き、自信と誇りを持つきっかけとなっている。これからも続けていきたい」と話している。

NPO法人学生耕作隊(©マルニ)

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