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長門で「たわらやま温泉祭」 初の2日開催、子どもみこし10年ぶり復活

昨年の「温泉ばやしパレード」の様子(写真提供=俵山温泉イベント実行委員会)

昨年の「温泉ばやしパレード」の様子(写真提供=俵山温泉イベント実行委員会)

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 イベント「たわらやま温泉祭」が4月20日・21日、長門・俵山温泉街で開かれる。

昨年披露した「五人三番叟」

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 1913(大正2)年に、「熊野神社」(長門市俵山)の春祭りと併せて始まったとされる同イベント。同温泉観光協会「たわらやまの旅と未来会議」の藤永義彦事務局長は「元々は旅館組合や自治会が一体となって開催してきたが、高齢化や湯治客の減少、コロナ禍の影響で2020年からは神事のみとなっていた。昨年当協会の若手メンバーで復活させたところ好評だったので今年は2日間開催にした」と話す。

 1日目は、県指定無形民俗文化財の「俵山女歌舞伎」の演目「五人三番叟(さんばそう)」(俵山KABUKI倶楽部)や「チンドン」(俵山チンドン屋)、約10年ぶりに復活する「子どもみこし」など、地域の演者によるパフォーマンスを披露。2日目には、歌舞伎に加え、ダンス(長門ストリートダンス愛好会)や吹奏楽(深川中学校吹奏楽部)などを披露する。

 「子どもみこし」について実行委員会の三ツ木あずきさんは「地域が継続・発展していくためには子どもの存在は不可欠。少子高齢化や人口減少で昔と同じことはできないが、子ども達の活躍の場、また地域の発展を願う神事として、俵山地区全体の子どもで担ぐ新たな『子どもみこし』として復活させる。今できる形で伝統文化を継承していくことを大切にしたい」と話す。

 20日は、入浴施設「白猿の湯」を無料開放するほか、「温泉ばやしパレード」(両日開催)、屋台や地元キッチンカーなど10店舗以上が出店する。

 藤永事務局長は「湯治客が減少し、旅館や店舗の空きが増えている状況。今回の祭りで元気なところをお見せして、少しでもお客さまが増えてくれれば」と意気込む。

 開催時間は、20日=12時~16時、21日=10時~16時。雨天決行。

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