山口・宇部に4月、大学生・大学院生などを対象にした私塾「日本ベンチャー大學山口校」が開学する。

　同塾は、企業経営者や個人有志による基金で運営する私塾で、学生や未就業の若者を対象に入学金・授業料を全て無料で運営している。

　社会で活躍できる「知的で、優しく、たくましい産業人」を輩出することを目的に、東京校（品川区）をはじめ大阪や広島などでも展開しており、山口校は全国6校目となる。

　「ザメディアジョン・エデュケーショナル」（東京都品川区）が同塾を運営し、山口校は宇部の梶井工業（南浜町2）を「宇部キャンパス」、山口の「ザメディアジョン・リージョナル」（小郡下郷）を「新山口キャンパス」として授業を行う。

　山口校の校長に就任する梶井英一さん（梶井工業社長）は「入学者にはこれから自分が何をしたいのかという『志』を見つけてもらいたい。ベンチャー精神と人間力を目覚めさせたい」と話す。開学後は、毎週土曜・日曜に地元企業の社長などを講師に招き、「リアル経営学」「コミュニケーション学」「営業学」など6ジャンルで授業を展開する。

　「2年ほど前にオファーを受け開学に向けて進めてきた」と梶井さん。「授業は、自分ではない人のあり方や考え方、学校では習わないことを学ぶ実践教育の場。模索をしている人や悩んでいる人に参加してもらい、目の前に起こりくること全てがチャンスなんだと気付いて自分の道を見つけてほしい」と話す。

　2月8日には開学記念講義を行う。山口の地酒「貴（たか）」を製造・販売する「永山本家酒造場」の永山義毅社長を招き、「長州の銘酒　誕生秘話と飛躍の秘密み迫る！」と題した講演を行う。

　講演会の開催時間は19時～21時。会場は宇部市文化会館（朝日町8）で、参加費は3,000円（学生は無料）。問い合わせは梶井さん（TEL 0836-21-3045）まで。