宇部ときわ公園の植物館が「世界を旅する植物館」に 西畠清順さん監修

熱帯アメリカゾーンの「パラボラッチョ」

熱帯アメリカゾーンの「パラボラッチョ」

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 宇部ときわ公園内の熱帯植物館が4月29日、「ときわミュージアム 世界を旅する植物館」(宇部市野中3、TEL 0836-37-2888)としてリニューアルオープンした。

国内最大級の「バオバブ」の木

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 1995年から22年間、熱帯植物館として営業してきた同館。3年前から一般市民も参加するワークショップを開き、意見を取り入れながら改修を進めてきた。

 コンセプトは「世界を旅し、感動する植物館」。植物の原産地の環境を再現した8つのゾーンに分け、「世界を旅するように」巡りながら各国の植物を見ることができる。世界中を巡るプラントハンターの西畠清順さんがプロデュ―スを行った。

 ゾーンは「熱帯アジア」「オセアニア」「ヨーロッパ」「南アメリカ」などで、全738種類の植物を展示。「アフリカゾーン」にはセネガルから運んだ国内最大級の「バオバブ」、「熱帯アメリカゾーン」には重さ3トンの巨木「パラボラッチョ」を植栽した。

 当日はオープニングセレモニーが行われ、西畠さんや同館館長の久保田后子宇部市長らがゲートをオープン。開園を待ちわびた市民らが来館し、珍しい植物に驚く声も聞かれた。

 西畠さんは、あいさつでリニューアルの経緯を振り返り「バオバブの木は私が探してきたが、輸送方法が本当に大変で現地からトラックで運ぼうかとも思った」と笑いを誘い、「昨日、5ミリほど芽が出たのを確認した。木がちゃんと生きてこの地に根付いていこうとしている証拠。本当にうれしい」と笑顔を見せた。

 久保田市長は「今日は待ちに待ったオープン。全国でもオンリーワンの施設として生まれ変わった。館内には植物について解説するコンシェルジュを配置した。楽しく過ごすことができ、学ぶことができる場として観光にも重きを置いて発展させていきたい」と期待を込めた。

 開館時間は9時30分~16時30分。火曜休館。入館料は一般=300円、70歳以上=200円、18歳未満=無料。

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