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美祢で「昭和の焼き芋器」復活イベント 使い方「情報不足」

焼き芋器を囲む正代さん(左)と古河さん

焼き芋器を囲む正代さん(左)と古河さん

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 美祢・美東のコミュニティースペース「古民家みとう」(美祢市美東町大田)で2月25日、昭和時代の機器を使って焼き芋を楽しむイベントが開かれる。

昭和の焼き芋器で焼いたサツマイモ

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 「山口県古民家再生協会」(下関市田倉)が運営する同施設では毎月、季節感のあるイベントを催している。今回は、昭和中期に使われていたという焼き芋器を「復活」させて地元産のサツマイモを焼く「焼き芋・サラダ巻食べよう会」を開く。

 焼き芋器は、同協会に所属する「ひろ不動産」(防府市江泊)の古河和子さんが昨年2月、山口・宮野の古民家を売買する際に80代の家主から譲り受けた。古河さんは「家主が家財を整理する時に出てきたが、70年以上使っていなかったらしい。珍しいので古民家みとうで使えればと持ち帰った」と振り返る。

 素焼きの焼き芋器は、しちりんと、底に大きな穴が空いた鍋、ふたがセットになっており、高さ55センチ、直径40センチ。正しい使い方の情報は家主からもインターネットからも得られなかった。同協会の正代三友代表は「形状から考えて、鍋の底に網を置き、下から上昇する熱い空気で芋を焼き上げるのでは」と推測する。

 1月21日、初めて試し焼きを行った。芋の柔らかさを確認しながら1時間半かけて焼き上げた芋は、「まんべんなく火が通り、直火で焼く芋との違いを感じた」と正代さん。居合わせた地元の子ども2人が「おいしい」と感動する様子を見て、「みんなで焼き芋を焼く経験を楽しませてあげたいと感じた」と話し、よりおいしく芋が焼ける方法を手探りで研究している。

 正代さんは「家主によると、幼少期にこの焼き芋器でパンも焼いていたらしい。何か意味がありそうな溝があったり、ブランドマークのような印があったりと気になる点はあるが情報不足。情報を知る人は教えてほしい」と呼び掛ける。

 当日は、各自で手作りするサラダ巻きも用意する。

 開催時間は10時~16時。料金は300円。定員20人(当日受け付け)。問い合わせは同協会(TEL 083-250-9346)まで。

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