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長門に遊漁船「松風」 宇部出身男性が脱サラ開業、父の思い継ぎ海原へ

長門・フィッシャリーナ小島に停泊する「松風」

長門・フィッシャリーナ小島に停泊する「松風」

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 長門市を拠点にする釣り船・遊漁船「松風」(TEL 090-8068-6165)が、営業を開始して約2カ月がたった。営業開始は2月28日。

遊漁船「松風」の船主・松澤さん

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 開業したのは、宇部市出身の松澤元治さん。幼少期から船や海に親しんできたという松澤さんは、25年ほど前から自身の所有する船で毎週釣りに出るほどの海好き。「好きな海や船を仕事にしたい」と、昨秋に脱サラして起業した。

 松澤さんは「父が昔、趣味で所有していた船の名前が『松風』で、私の初めての船が父から譲り受けたその船だった。父は『定年したら遊漁船をしたい』と話していたが、志半ばで他界した。私がその思いを受け継いでいきたい」と話す。

 船は、長門・三隅の港「フィッシャリーナ小島」に停泊し、主に釣り船として営業。利用客の要望やその日の海の状況などによって漁場は変わるが、萩・見島沖の「八里ケ瀬」や下関・角島沖の「汐巻」などに案内する。

 松澤さんは「私自身、20年近く親しんでいる海域なので、経験値を基にお客さまに釣果のある釣りを楽しんでいただけるようにしたい」と話す。

 ホームページで、釣りの種類や狙う魚などによって乗り合いの乗船客を募集するほか、レジャー目的での貸し切りも受け付ける。料金は、乗り合い=1万1,000円~、チャーター=8万円~。

 「甘い仕事ではないことは分かっているが、やらずに後悔はしたくない。お客さまが快適に気持ちよく1日を過ごしていただけるように、初心を忘れずにまい進したい」とも。

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