山口・中市町の老舗百貨店「ちまきや」閉店、153年の歴史に幕

店内で役員らがお辞儀をしながら、「ちまきや」のシャッターが閉まっていった

店内で役員らがお辞儀をしながら、「ちまきや」のシャッターが閉まっていった

  • 0

  •  

 創業から153年の歴史を持つ山口・中市商店街の老舗百貨店「ちまきや」(山口市中市町)が8月31日、閉店した。

ちまきや閉店を見に来た人々

[広告]

 閉店時間の19時になると、正面玄関のカウントダウン看板が「あと1日」から「あと0日」に掛け替えられ、閉店の様子を見に来た大勢の来店客や見物客から、ねぎらいの拍手がわき起こった。店内では同社の西村清司取締役社長らが深々とお辞儀をして、シャッターがゆっくりと閉められ、江戸時代から平成まで5つの時代を経た老舗百貨店の幕が降りた。

 西村社長は閉店後の店内で「今日までの灯を守って来られたのは、市民のみなさんのおかげ。感謝の気持ちでいっぱい。『ちまきや』が無くなるのは寂しいが、『井筒屋』に百貨店業を引き継いでもらえる点では良かった。中心市街地ににぎわいが戻るようになれば」と話していた。自身の名刺を見て「明日からは必要なくなる」とも。

 閉店セール最終日となる同日は、安くなった品を求める人や最後の様子を見に来た人などで、店内はにぎわっていた。最終日の来店者数は18,900人で、多い日の約2.5倍の来店客があったという。

 10月からは同所に「山口井筒屋」が出店する。(©マルニ)

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース