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宇部に「夢見キッチン」 菓子製造業許可のあるシェアキッチン開設

「夢を持つ人の背中を押すことができたら」と山本社長

「夢を持つ人の背中を押すことができたら」と山本社長

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 菓子製造業の営業許可を持つシェアキッチン「夢見キッチン宇部」(宇部市中央町2)が9月29日、宇部にオープンした。

スタンドミキサーなどが利用できる

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 場所は、コワーキングスペース「EN-biz(エンビズ)」の2階で、旧銀行の社員食堂の厨房(ちゅうぼう)を改装。広さは約13平方メートル。製造機材として、電気オーブン2台や冷蔵・冷凍庫のほか、IHクッキングヒーター、スタンドミキサー、ハンドミキサー、フードドライヤー、調理器具、個包装の袋を密封できる「シーラー」などをそろえる。

 運営は、菓子製造やシェアキッチン事業を手がける「夢見創」(杉並区)で、東京都内で「夢見キッチン」を3カ所運営し、宇部が4カ所目となる。宇部出身の山本蓮理社長は「業務用ではなく、使いやすい家庭のキッチンに近いものを備えているので、家庭で試作したものをそのまま再現してもらえる」と話す。

 同キッチンで製造した菓子やパンは、マルシェやネットショップでの販売、飲食店や雑貨店での委託販売が可能で、利用には食品衛生責任者資格かそれに準ずる資格(製菓衛生師、調理師など)が必要。利用料は1時間1,250円で、4時間単位で貸し出す(平日のみ)。土曜・日曜・祝日を含む全日利用ができる「月会員」(利用料金=25,500円~)のプランも用意する。

 山本社長は「自分で営業許可を取得する時にハードルの高さを経験したことから、初めての方でも挑戦しやすい環境があればとシェアキッチン事業を始めた。いつかは地元に開設できたらという思いがあった。地方でもニーズがあることがわかり、地元に貢献できればとの思いで開設した」と話す。

 「販売イベントなども今後開催していく予定。コロナ禍を機に新たな道を目指す人が増えたが、一歩踏み出す勇気が出ない方も、自分の未来は自分で作り出せることを信じてほしい。多くの人の背中を押せるような『夢を叶えられるキッチン』を目指し、地元の活性化にもつなげたい」とも。

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