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山陽小野田で「バケツ稲栽培プロジェクト」 自然農法の土で「イセヒカリ」育てる

「稲の成長から収穫までを体験してほしい」と話す野村さん。

「稲の成長から収穫までを体験してほしい」と話す野村さん。

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 山陽小野田市千崎の「野村農園直売所」(TEL 090-5709-7933)が7月1日、自然農法の土を使って米を育てる「バケツ稲栽培プロジェクト」を開始した。

「野村農園直売所」の外観

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 バケツの中で育てる米の品種は「イセヒカリ」。毎年伊勢神宮に御神米として奉納されており「奇跡のお米」とも称される。同園代表の野村勝義さんは「神様のお米なので、育てる人の思いで稲の出来や味が変わるのも面白さの一つ」と話す。

 山陽小野田出身の野村さん。1997(平成9)年から、肥料や農薬を一切使用せずに土の力のみで作物を生産するという「自然農法」で農業を営み、草や虫と毎日格闘しながら土作りから収穫までをほぼ手作業で行っている。

 野村さんは「持病があるため、昔から食には関心があった。自然農法の野菜を作り続けて20年、失敗の連続だったがやっと形になってきた。最近は自然農法を学びたいという人も増えてきて、自分が教える側になっていることがうれしい。自然農法の野菜を生産することで、誰かの健康の役に立てたらいいなと思いながら、毎日野菜と向き合っている」と笑顔を見せる。

 バケツ稲プロジェクトを始めたきっかけは、「お米を育てることで、稲の成長から収穫までを体験して、お米への感謝を深めてほしい」という思いから。バケツ稲は1つ3,000円で7月末まで販売する。10月まで各家庭で育ててもらい、育てたバケツ稲を野村農園直売所に持参するとイセヒカリの新米2キロが進呈される。20個限定。

 野村さんは「お米を育てる大変さや、収穫できた時の喜びをお子さんと一緒に感じてほしい。夏休みの観察日記にも活用してもらえたら。バケツ稲からもお茶わん1杯分くらいのお米が収穫できるので、自分で育てたお米を味わってほしい。野菜の植え付けや収穫などの農業体験も随時受け付けているので、ぜひお子さんと一緒に体験してもらえれば」と話す。

 野村農園直売所の営業時間は、平日9時~11時。土曜・日曜・祝日定休。

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