萩在住写真家が自然をモチーフにしたモノクロ写真展

下瀬信雄さんの「結界」シリーズより「イヌキクイモ」

下瀬信雄さんの「結界」シリーズより「イヌキクイモ」

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 山口・湯田温泉駅近くのギャラリー「アテリエ セレーノ」(山口市下市町8、TEL 083-923-4141)で3月18日より、萩市在住の写真家・下瀬信雄さんによる写真展「下瀬信雄写真展-結界II-」が開催されている。

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 昨年3月にも同ギャラリーで開催された「結界」シリーズは今回で2回目。全部で25点の作品を展示。「イヌキクイモ」「クサイチゴ」「センニンソウ」「アマナ」など野生化している花を撮影したものが多く、すべてモノクロ写真で表現している。

 作品は、昔ながらの「印画紙バライタ紙」に焼き付けている。「バライタ紙」は、通常の印画紙のようにプラスチックをベースにしたものではない古いタイプの印画紙で、手間がかかるが、黒の深みが出やすく、暗部の表現域が広がるという。

 下瀬さんは、萩市を拠点にして自然をテーマにした写真を約35年間撮り続けており、1977年から東京や大阪の「ニコンサロン」を中心に、年1~2回個展を開催している。

 「結界」シリーズのほかにも、「凪のとき」「風の中の日々」「萩の日々」シリーズなどがある。モノクロ写真だけでなく、大型カメラやデジカメを使ったカラー写真も撮影する。萩周辺で撮影した写真が多いが、身近にある風景をモチーフにしているため、日ごろ暮らしている萩の写真が多くなるという。

 下瀬さんは「携帯電話やデジカメなど、写真は誰でも手軽に撮ることができる時代になったが、今回の写真展を通して、写真の持つ緻密さや奥深さ、クオリティーを感じてもらえれば」と話している。

 営業時間は10時30分~18時(最終日は17時まで)。4月1日まで。

アテリエ セレーノ下瀬信雄(©マルニ)

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