宇部の食料品店で「詩画集」販売-造形家との2年半の交流が縁で

宇部・中央町の「山野食料品店」で食料品と一緒に並べて販売されている詩画集

宇部・中央町の「山野食料品店」で食料品と一緒に並べて販売されている詩画集

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 宇部・中央町の「山野食料品店」(宇部市中央町3、TEL 0836-21-3359)で現在、食料品と一緒に並べて詩画集「往来葉書 鬼のいる庭」が販売されている。

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 詩画集は、北海道在住の造形家・小林重予さんと鹿児島県在住の詩人・岡田哲也さんがハガキを交わしながら生まれた「往来葉書」の作品集で、3月3日に海鳥社(福岡市)から刊行された。「往来葉書」は、小林さんがハガキに絵を描いて岡田さんに送り、岡田さんが詩を書き込んで返信するもので、2007年2月から1年間交わされた。

 小林さんは2006年11月に山口県内で行われた「国民文化祭・やまぐち」で作品発表やワークショップの講師のため宇部市に滞在したことがあり、当時、作品展示で地元市民に協力してもらったり、同食料品店で毎日買い物をしていたりしたことから、同店の山野悌子さんを含め宇部の人と今でも交流が続いているという。

 今回の詩画集の出版に当たり、小林さんが交流を続けている宇部市内の店舗や施設4カ所に詩画集の販売を委託した。野菜や果物、食料品と一緒に並べて詩画集が並ぶシチュエーションの面白さから小林さんが同店を販売店に選んだという。「買い物次いでに詩画集の話や、国民文化祭のときの記憶を語ってもらえれば。これからも宇部の人とのつながりを大事にしたい」と小林さん。

 「往来葉書」の作品は絵の具、写真、ラベルや布地のコラージュなどさまざまな手法で描かれており、中には宇部市の代表的銘菓「小川の蜜カス」の包み紙といった宇部市にちなんだ素材も見られる。

 価格は2,310円。北海道、宮城県、福岡県、鹿児島県などの書店やミュージアムショップなどで販売されるほか、宇部では、同店のほか、ときわミュージアム(宇部市野中3)、逍雲堂美術館(宇部市新天町2)、自宅ギャラリー「スエヒロ」(宇部市東小羽山町1)で扱う。(©マルニ)

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