身近に潜む「悪者生物」との共存を考える特別展「悪者生物展 -野生生物とあゆむ、私たちの未来-」が7月11日、「萩博物館」(萩市堀内)で始まった。
同展では、クマやヘビ、ハチといった生物を「危険」「不快」「迷惑」の3つのカテゴリーに分類し、300点以上の標本や模型を展示。野生生物としてのユニークな生態や自然界での役割を正確に知るための解説を添え、危険性への対処法や、生き物たちが持つ本来の魅力を多角的に紹介する。
会場は子どもたちが自ら学べる参加体験型の構成となっており、悪者生物のスタンプを重ねて完成させる「悪者ぬりえカード」のほか、骨のレプリカや標本に直接触れて動かせるコーナーも用意する。
企画を担当した同館の陸上生物担当学芸員・川原康寛さんは「単に嫌われる一面だけをクローズアップするのではなく、自然界における彼らの役割や人間社会との関わりなど、さまざまな角度から生き物を見つめ直せるように工夫した」と見どころを語る。
一般公開を控えた10日には開幕セレモニーが行われ、地元の「越ヶ浜小学校」(椿東)の1~4年生が招待された。会場に展示されたヒグマや日本最大級のムカデなどのリアルな標本を前に、児童たちは興味津々。「かわいいし、悪い感じがしない」「よく見ると模様がきれい」など、先入観にとらわれずに生き物たちを観察し、歓声を上げていた。
川原さんは「これらの生き物を無理に『好きになってほしい』と言いたいわけではない。ただ、彼らの新たな一面を知ることで、同じ環境で暮らす人間とのこれからの付き合い方を考えるきっかけになれば嬉しい」と来館を呼びかける。
開館時間は9時~17時。観覧料は、大人=700円、高校・大学生=400円、小・中学生=100円、未就学児無料。同展は9月27日まで。