宇部・西岐波の和菓子店「若狭屋」（宇部市西岐波、TEL 0836-51-9301）が12月上旬、恒例の「じゃんぼいちご大福」の販売を始めた。

黒餡と白餡を用意する

　毎年話題を呼ぶ同商品は、通常の2倍ほどの大きさの3Lサイズのイチゴを使ったジャンボサイズ。2010年に移転1周年を記念して販売を始め、当初は5日間限定で販売していたが口コミなどで人気を集め、今では3月まで販売している。

　使うイチゴは県内農家と熊本から仕入れる品種「さちのか」。今年は夏の台風などの影響からイチゴの成育が悪く、販売開始が例年よりも2週間近く遅れた。「イチゴには非常にこだわっており、38グラム以上で傷が一つも付いていないピカピカしているイチゴしか使わない。糖度も13度～15度と高い」と同店おかみの前田昌子さん。

　イチゴの仕入れ状況に合わせて当日分のみ製造するため、販売個数は日によって異なる。「昨年は日に約300個、多い日には約600個を製造した。例年からいくと、ピークは2月下旬～3月上旬になりそう」。価格は1個350円。

　早い日には昼過ぎに完売する人気ぶりを見せる同商品。「今年も黒餡（あん）と白餡を用意した。かんだ瞬間、ジュースのように広がる酸味のある果汁と餅・餡の甘さのマッチを楽しんでもらえたら。『じゃんぼ』を販売する日には店頭に旗を掲げる。10時ごろには準備できているので、お越しいただければ」とも。

　営業時間は8時～18時（売り切れの時は早めに閉店する場合も）。日曜・祝日定休。