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宇部・厚東で「菜の花祭り」-6千本の菜の花畑で

宇部・厚東の花畑で咲き誇る菜の花

宇部・厚東の花畑で咲き誇る菜の花

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 宇部・厚東の菜の花畑で4月17日、6回目となる「菜の花祭り 菜の花サミットin厚東」が開催される。

菜の花畑の様子

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 主催は「KOTOU菜の花プロジェクト」。同プロジェクトは菜の花を植え、収穫して菜種油を搾取し、その菜種油で調理して味わい、調理後に出た廃油を処理し空気を汚さない「バイオディーゼル燃料」として使うことをモデルプランとして活動する。

 「少しでも環境に優しいことを」と7年前に始まった同プロジェクト。現在は計3カ所、面積15アールの畑を保有し、無農薬で6千本の菜の花を育てる。菜の花畑は二毛作を行っており、菜の花がシーズンオフの間は畑を田んぼにし「厚東菜の花米」を作る。菜種油のおいしさや廃油をバイオディーゼル燃料として使用できることに興味を持ってもらおうと、菜の花の苗の提供も行っている。

 毎年同畑からは、菜種約200キロ、菜種油約60リットルが収穫できるという。今年の菜種油の収穫について、同プロジェクトの河村守浩会長は「天候が良く、順調に育てば例年通り60リットルの菜種油がとれるはず」と期待を込める。

 当日は菜の花やヨモギ、ツクシ、ツバキ、ワラビなどの野草を同畑でとれた菜種油で天ぷらにしたものや、「厚東菜の花米」おにぎりを振る舞うほか、こぐま保育園の園児による合唱や、用意された植物の名前から任意で25個選び紙に書く「菜の花ビンゴ」を行う。賞品は、「厚東菜の花米」や菜種油など。

 同プロジェクト事務局の石井隆さんは「菜種油は本当に風味も良くおいしい。この感動を体験してほしい」と参加を呼び掛ける。「菜の花から生まれる循環を継承していかなければいけない。今後はもっと畑を広げたりするなどで、プロジェクトを拡大することを目指している」とも。

 開催時間は9時55分~15時30分。参加無料。

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