宇部の整体師が「稲刈り体験」 山口の田んぼで食に触れる機会提供

自身で刈り取った稲を手にほほ笑む参加者

自身で刈り取った稲を手にほほ笑む参加者

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 宇部・西岐波の整体師が10月29日・30日、山口・佐山の自身の田んぼで、稲刈り体験イベントを開いた。

懸命に稲刈りを行う参加者

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 同イベントを開いたのは、整体、はり・きゅうや体操教室を行う「整体処 明響庵」(宇部市西岐波)の加賀谷和史さん。加賀谷さんは2010年から田んぼを借りて、手作業で無農薬・無肥料の米作りを行っている。6回目の収穫を迎えた今年は「食に触れる機会と、体を動かす場を提供したい」と、一般向けの稲刈りイベントを2日間にわたって初開催した。

 初日は絶好の秋晴れの下、親子連れや稲刈り未経験の参加者ら10人が参加。加賀谷さんは手順や体に負担をかけない方法を指導し、約700平方メートルの田んぼで稲刈りをはじめ、稲をワラで束ねる作業や稲架(はざ)掛けを行った。

 参加者は、田んぼの泥に足を取られながらも没頭しながら、たわわに実った稲を順調なペースで刈り取っていった。山陽小野田市から参加した野田みゆきさんは「知人の勧めで参加した。実際に稲刈りをして大変さや難しさを感じたが、自然の中での作業は開放的で気持ちがいい」と話す。

 宇部・東岐波から親子で参加した中桐優維ちゃん(6)は「とても楽しかった。ヤゴの抜け殻やオンブバッタ、オケラも見つけた」と田んぼの生き物にも興味津々だった。「お米が食べられるのが楽しみ」と笑顔も。

 加賀谷さんは「日々治療をする中で、口にする食べ物が健康に大きく関わることを感じ、安全安心なものを自分で作りたいと、手作業の農作を行ってきた。今年の米の育ちは十分ではなかったが、参加者と楽しみながら稲刈りができてよかった。今後も自然農作が体験できる場を提供していきたい」とほほ笑む。

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