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インタビュー2016-12-15

地元の元気はJALの元気 日本航空(JAL)山口支店

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2015年8月からビジネスマッチング宇部とコラボして始まった人気企画「事業者インタビュー」が再開。第17回は、日本航空(JAL)山口支店の武知眞一支店長。空港のある宇部市にとどまらず県内各地の魅力を発信する武知支店長に、JALが参画するプロジェクトやその経緯などについて聞いた。(聞き手/山口宇部経済新聞編集長 田辺久豊)

-先日は取材させていただき有難うございました。地域の情報発信を積極的にされていることに興味を持ったので今回のインタビューをお願いしました。地域内でのさまざまな取り組みについて詳しく聞かせてください。

はい。よろしくお願いします。

-JALの支店と聞くと、空港内の出搭乗手続きなどの業務がメインだろうと勝手に想像していましたが、営業や企画立案などにも力を入れておられるのですね。

そうですね。やはり、地域の方にJALを利用していただくことが我々の使命ですから、そのためには地道な営業活動が不可欠です。

-武知支店長ご自身も営業で動かれているのですか。

もちろんです。オフィスを飛び出して宇部市内だけでなく、山口市、周南市などの企業や旅行会社にも足を運びます。山口県は県庁周辺以外にも各機能が散在しているため、移動に時間がかかりますが、その移動中が仲間に私の思いを伝える貴重なコミュニケーションやアイデア誕生の時間になっています。

-移動時間を有効活用されていますね。ところで山口にはいつ着任されたのですか。

2014年4月1日に「山口支店」が開設されて着任しました。それまで「山口・北九州支店」は北九州市小倉に拠点があり、「宇部営業所」の組織体制でした。

福岡で法人営業の責任者をしていたころ、リーマンショックが起きて非常に景気が悪い時期がありました。 経済全体が落ち込んでいたのですが、何か地域に貢献できることはないかと考えて、頑張っている九州の人たちが登場する地域の情報誌を作りました。「地元の元気はJALの元気!」という思いで、地域活動などに参加して汗を流すこともありました。当時は、現在のように地方創生活動が盛んではなかったので、本社から「そんなことまでする必要があるの?」と言われたこともありましたが(笑)。

-それは素晴らしいですね。その当時から地域貢献への意識が高かったのですね。

山口の活動は、2011年から「山口クリスマス」の名称を付けた航空運賃の導入を開始しました。山口市が日本のクリスマス発祥の地で、これをPRする活動をされている方とのご縁がきっかけで、楽しそうな企画をぜひ応援したいと航空運賃の名称に「山口クリスマス」を入れることを思い付いたんです。

本社に提案したところ、「全国で同様の取り組みが始まったら大変なことになる」「おもしろいからやろう」と賛否両論ありましたが、どうにか了承をもらって始めることができました。

-武知支店長の「熱」が伝わったのでしょうね。

JALが変わり始めたことを確信した瞬間でしたね。今では地方活性化を応援して訪日外国人を地方へ呼び込む「JAL新・JAPAN PROJECT」が立ち上がり、各地域の支店でも地方創生に力を入れた取り組みが行われています。

-武知支店長のこれまでの活動がJAL全体に波及したのですね。先日取材をさせていただいた観光パンフレット「長州タイムズ」は、御社からのご提案で始まったのですか。

はい。明治維新150周年を前に「山口県の魅力を全国に発信できるものを」と提案しました。これまでに、人気の地酒を紹介する「地酒便」、県内の一番を集めた「一番便」、ローカル線の魅力を伝える「鉄道便」を制作し、11月には「特別号・クリスマス便」を発行しました。

-私は高杉晋作が表紙の「地酒便」が大好きで、くり返し読ませていただきました。

ありがとうございます。「地酒便」は人気が高くて在庫がほとんどありません。エアラインが企画した「鉄道便」についても、鉄道ファンの方から「鉄道便を全国の仲間に配りたい」と言っていただき、そういった反響はとてもありがたいです。山口県は来秋、JRの「デスティネーション・キャンペーン」を誘致されたので、企業の枠組みを超えてチャレンジしました。山口県のローカル鉄道は、観光誘客の素材としても魅力的です。

-「長州タイムズ」はクオリティが非常に高いと思います。そのほかにはどういった取り組みをされているのですか。

自社発信の企画だけではなく、県内各地のイベントや事業にも参画しています。一覧にした紙があるのでお見せしましょう。

-宇部・山口だけでなく、美祢や長門でのイベントにも。すごいですね。こんなに協力されているとは驚きました。

山口県内には魅力的なスポットがたくさんありますが、点と点のままでは観光につながりにくい。1つ1つを結んで大きな観光の流れを作っていければと考えています。大変なこともありますが、地域の方々が喜んでくれる姿を思うと乗り越えられるものです。

宇部市内は、空港から近いこともあって「ときわ公園の活性化」を特に応援しています。遠方の方でも参加したくなるようなイベントが開催できるといいですよね。

-そうですね。ときわ公園はポテンシャルがあると思います。

ときわ公園での取り組みの一つに、わざわざ座りに行きたくなるような一風変わったベンチを作る「おもしろベンチプロジェクト」というユニークな企画を実施しています。

第1弾として「魔女の宅急便」の原作者・角野栄子さんがデザインした「魔女のベンチ」を観覧車の下に設置し、7月10日には第2弾の大きなメガネの形をした「未来を見通せる眼鏡のベンチ」を湖面が見渡せる場所に設置しました。

-あのベンチはそういうプロジェクトによるものだったのですね。

はい。世界に一つだけのベンチが公園の魅力を知るきっかけになればうれしいです。アイデアはたくさん浮かんでいるので第3弾以降にもご期待ください。

-じわじわと話題になりそうで楽しみです。

ときわ公園と言えば、この夏に行われた「呼応する森」が、大手の週刊誌に取り上げられて話題になったことをご存じですか。

-いえ、初耳です。そんなことがあったのですか。

本当に突然のことで、市の方が驚いて問い合わせたところ、どうやら記者がたまたまJALの飛行機に搭乗して来宇されたそうで、機内のCAのアナウンスで「呼応する森」のことを知って公園に行き、「良い写真が撮れた」ということで掲載されたそうです。

飛行機が着陸してターミナルに入るまでの時間にCAがアナウンスを入れるのですが、7月から地元の観光情報をアナウンスするようにしました。山口・九州だけで試験的に始めた取り組みだったのですが、始めた直後に大きな成果が出たことでCAたちも大喜びでした。1つのアイデアだけでこんなに大きな変化がうまれるとは。私も驚きました。

今は「山口クリスマス市」の情報をお伝えしていますが、観光の動機付けになればと期待しています。

-これはまた素晴らしい取り組みです。本当に地域に根差した活動をされていますね。

一度経営破たんしたJALが再生できたのは、地域の方たちが利用してくださっているおかげです。地域のために頑張るJALをみなさんに知っていただきたいところですが、まだまだ発信力が足りていない現状があります。等身大の活動をお伝えし、今後も社員一丸となって地域を応援していきたいです。

-地域にとって本当に力強い存在だと思います。今日は元気が出る話を聞かせていただき、ありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

日本航空山口支店
山口県宇部市沖宇部625-17 山口宇部空港内
TEL:0836-34-2506
支店長:武知眞一

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山口の「おいでマルシェ」は生産者参加型のマルシェイベント。10月から場所を中央公園に変更し、規模を拡大する。毎月第1日曜開催で、旬の野菜やフードなどを提供する。
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