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厚狭の「麺菜酒家らいち」が復刻ラーメン 創業時の「濃い豚骨」、40年ぶりに再現

先代が創業した当時のラーメンを再現した山本直仁さん

先代が創業した当時のラーメンを再現した山本直仁さん

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 山陽小野田・厚狭の「麺菜酒家らいち」(山川、TEL 0836-71-0007)が10月1日、創業当時の味を再現した「復刻!ラーメン一番」の提供を始めた。

濃厚な豚骨スープに細麺を合わせる「復刻!ラーメン一番」

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 1971(昭和46)年に厚狭商店街で創業したラーメン店「ラーメン一番」が前身の同店。現在の店主・山本直仁さんが、先代の父(直善さん)が創業したラーメン一番を手伝っていた小学生の頃の記憶をたどり、約40年ぶりの味を期間限定で提供する。

 現在の定番ラーメンは、名物の炒飯との相性を考えて、豚骨と鶏がらスープをベースに魚介のダシを使う「あっさり系」だが、創業時は「博多ラーメンを思わせる豚骨が強めのスープで、しっかりとスープに絡む麺を使っていたと思う」と山本さん。

 復刻ラーメン用に、濃度の高い豚骨スープ、当時の味わいに近づけたチャーシューを作り、スープをよく吸収する細麺を特注。具材はネギ、モヤシ、のりを載せてシンプルに仕上げた。料金は580円。

 山本さんは今年9月に新店「厚狭駅前やきとりスタジアム」(厚狭1)をオープン。その場所が創業の地のはす向かいだったことや、来店客から「当時のラーメンが食べたい」という要望があったことをきっかけに、「自身のルーツをたどろう」と復刻を決めた。

 「昔の味を再現しているうちに、当時はカウンター10席だけの小さな店で料金は100円台だったという懐かしい記憶が蘇ってきた。さすがに料金は再現できなかった(笑)。初心を大切にして地域を盛り上げていきたい。当時を知る人にも、若い世代にも『らいち』の原点を味わってもらえれば」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~15時、17時~22時(金曜・土曜は23時まで)。水曜定休。「復刻!ラーメン一番」の提供は今年末まで。

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