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宇部・中央に「eスポーツバー&カフェFRX」 地元でeスポーツ普及目指す

「eスポーツの楽しさを知ってもらえたら」と神原さん

「eスポーツの楽しさを知ってもらえたら」と神原さん

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 eスポーツが楽しめる飲食店「eスポーツバー&カフェFRX」(宇部市中央町2)が11月20日、宇部市中央町にオープンした。

「FRX」店内

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 場所はプラチナビル1階。店主は、東京を拠点に軽貨物運送業「W-K(ダブルケイ)」を経営する宇部出身の神原雄三さん。「運送業で全国を走り回っていたが、我が子と離れていてもコミュニケーションの時間をつくりたいとオンラインゲームを始めた。オンライン上で出会った子どもたちからeスポーツのことを聞き、誰もが楽しめるeスポーツの魅力にのめり込んだ。子どもたちが本気になれる環境をつくり、不登校や障がいを持つ子どもたちの支援にもつなげられたらと開業した」と話す。

 神原さんは今年6月にeスポーツチーム「FRX」を立ち上げ、現在は10~18歳の約23人が所属する。チームには、アジア上位で活躍する選手のほか、選手育成チーム、ゲームプレー動画を制作する編集者、デザイナーなどのクリエーティブ職などが所属する。今後、就労継続支援B型を導入し、障がい者の社会参画支援も見据えていく予定という。

 同店は不定期で22時~翌5時にバー営業を行い、12月10日から土曜・日曜・祝日限定で11時~19時にカフェ営業を行う。eスポーツはカフェ営業の時間のみ利用できる。店内にパソコン2台を設置し、「フォートナイト」「エーペックス」などのバトルロイヤルゲームを主に用意する。

 料理人の経験もあるという神原さん。店内にカウンター席とテーブル席の計20席を備え、フードメニューは、うどんやそば、ピザ、ラーメン、焼きおにぎり、ポテトなどを提供する。神原さんは「軽食メニューも随時増やしていくので、カフェとしても利用してもらえたら」と話す。店内の一角にカードゲームなどができるフリースペースも設ける予定という。

 オープンから2週間がたった。神原さんは「少しずつ地元の人が興味を持ってくれ来店してくれている。eスポーツを知らない人も、まずはファミリーや友人同士で気軽に遊びに来てもらい、魅力を知ってもらえれば」と話す。

 「さまざまな人生を経験する中で、仲間の支えや絆があって生かされていると感じているが、eスポーツも失敗と成功の積み重ねやチームワークなど、人生において学ぶ大切なことがたくさん詰まっている。『たかがゲーム』とネガティブな意見もあるが、手に汗を握るバトルの観戦や選手同士が協力するところなどは完全にスポーツ。目標は、この場所からeスポーツの未来のチャンピオンを出すこと。文化を地元に広め、山口県をeスポーツで活性化できれば」と意欲を見せる。

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