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宇部で「ビエンナーレの歴代ポスター」展示イベント 手で触れられる作品も

鑑賞プログラム「学芸員と見るツアー」を行う会場の様子

鑑賞プログラム「学芸員と見るツアー」を行う会場の様子

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 展覧会「粟津潔展 異種交配するデザイン」が2月9日、ときわ湖水ホール(宇部市沖宇部)で始まった。

展示コーナーの様子

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 今年10月に開催される「第30回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」の関連企画で、同展のポスターデザインを1973(昭和48)年から2005(平成17)年まで担当したグラフィックデザイナー・粟津潔さんの作品を展示する。

 宇部市文化振興課・学芸員の三浦梨絵さんは「野外彫刻に関する話題をもっと盛り上げようと企画した。サインやイラストに興味がある人など、彫刻とは違う切り口でアピールしたい」と話す。

 同展では、粟津さんが手がけた同展の作品募集と本展のポスター全41点や、宇部市立図書館が所蔵する関連版画作品17点などを展示する。パネルで年代別に作品を解説するほか、ユニークなデザインが生まれた時代背景や美しくカラフルな仕上がりを支えた印刷技術などを紹介する。

 関連企画として、当時のポスターを現在の宇部の街中に掲示して撮影した写真をプロジェクターで投影する「風景の中でポスターを眺めてみる」のほか、鑑賞プログラム「学芸員と見るツアー」(3月17日、申込不要)や「みんなと味わうツアー」(3月9日・10日、各回定員7人程度、要事前申込)を行う。

 三浦さんは「最近のポスターはデジタル化して紙に触れる機会も減ってきている。手作業で原稿を作り、印刷機で版画のように刷っていた時代の渾身の作品を見てほしい。特色刷りや重ね刷りなど、肉眼だからこそ分かる質感はため息モノ。本来ならアクリルケースに入れて展示するが、当館ではストックがあるものはそのまま展示しているので、ぜひ生で見てもらいたい」と呼びかける。

 開催時間は10時~16時。3月17日まで。入場無料。火曜休館。

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