宇部・西岐波におむすび主力「米手」-50年続いた老舗の味を娘が復活

「ほっこりとしてもらえれば」と微笑む店主の児玉佐知子さん

「ほっこりとしてもらえれば」と微笑む店主の児玉佐知子さん

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 宇部・西岐波に10月13日、おむすびとお茶漬けをメーンに家庭料理を提供する「米手」(宇部市床波2、TEL 0836-51-5599)がオープンした。

おむすびは21種類用意

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 店主の児玉佐知子さんは「一茶」(新天町1)を切り盛りしていた生田美重子さんの娘で、約20年間同店を手伝っていた。生田さんの引退により閉店し「一茶」の屋号を失ったが、「一茶の味を復活させたい」との思いから、場所と屋号を変えて当時の味を提供する。

 場所は西岐波のメーンストリートでスーパー・マルショク前。店舗面積は11坪、カウンター7席、テーブル席16席。食材は「一茶」で50年間利用してきた仕入れ先から変えず、地元の食材を中心に使う。

 メニューは「うに」「肉ミンチ」「ほぐし鯖」(以上150円)など7種類の新作を加えた21種類のおむすびや、「フグ」「葉とうがらし」(以上650円)、「鯛」(900円)など15種類のお茶漬けをメーンに、「鶏南蛮」(350円)や「タイのあら炊き」(650円)、床波漁港から仕入れる「本日のお刺身」(700円~)など約90種類。

 オープンから1週間の様子を「昔からの一茶の常連さんや西岐波の新しいお客さまで満席の状態が続き、予想以上の反響」と児玉さん。「私は20年間一茶を手伝っていたが、今になって母の食材へのこだわりや仕込みの手間を惜しんでいなかったことなどが見えてきてきた。あらためて『一茶』というブランドの大きさを感じている」とも。

 「お客や周りへ感謝などいろいろなものを『込めて』いきたいと店名を決めた。私が母の味を継いだように、自分の子どもにも憧れてもらえるような温かい店にしていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は、11時~14時、17時~22時。月曜定休。

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