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山口でボクシング興行 宇部エリア初の女子プロ・松尾亜生理選手デビュー戦も

「宇部ボクシング&フィットネススクール」の出場選手の皆さん

「宇部ボクシング&フィットネススクール」の出場選手の皆さん

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 ボクシングのプロ公式戦が11月21日、「KDDI維新ホール」(山口市産業交流拠点施設、小郡令和1)で開催される。

女子プロボクサー・松尾亜生理選手

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 主催は宇部でボクシングジムを運営する「宇部ボクシング&フィットネススクール」(厚南北2)。同ジムは「ボクシングで地元を盛り上げたい」と、2018(平成30)年に25年ぶりとなる宇部でのボクシング興行を「ココランド」(上宇部)で行った。新型コロナ禍下での興行における観客入場上限数などを考慮し、今回は会場を変えて行う。

 同ジムの上野剛会長は「昨年はコロナ禍で開催を見送ったが、いつでも戦えるようにトレーニングや練習に励み体を仕上げて準備してきた。練習の成果をようやく発揮できるので選手たちの気迫を感じる。選手たちが輝く舞台を見てほしい」と話す。

 「BOX-3 REVIVE -Pro BOXING BATTLE-」と銘打ち、計9試合を行う。同ジムからは6人の所属選手が出場する。

 メインイベントは、地元出身の前村隆気選手(24)とベジータ石川選手(34=折尾)のスーパーバンタム級6回戦。B級初戦となる前村選手は約2年4カ月ぶりのリングとなる。

 2019年11月に現役高校生でプロ入りした山陽小野田市出身の松尾亜生理(あおり)選手(19)がデビューする女子アトム級4回戦にも注目が集まる。松尾選手は宇部・山陽小野田エリア初の女子プロボクサーで、同ジムに所属する女性選手初の公式戦となる。松尾選手は「待ちに待った試合。公式試合がなく、プロになった実感が正直湧いていなかったが、2年間積み重ねてきたものを出し切りたい」と意気込む。

 バンタム級4回戦に登場する下関出身の酒井貫多選手(25)は「勝つために上を目指して臨むだけ。一戦一戦を大事にしたい」と闘志を燃やす。

 そのほか、長井真太朗選手(19)、弟の京志朗選手(18)の兄弟ボクサーや、西村光貴選手(17)ら地元出身選手が出場。地元プロボクサー・菅能克彦選手らによるエキシビションマッチ、中学生ボクサー対決なども予定する。

 上野会長は「観客の皆さまには声を出しての応援ではなく、拍手など新様式のボクシング観戦をお願いしたい。試合会場の臨場感や選手の熱気など、その場でしか味わうことができないものを感じてもらえれば」と話す。

 「コロナ禍でボクシングから離れてしまう人もいたが、今年の夏ごろからストレス発散にとボクシングを始める方が増えてきた。地元で生の試合を見てもらい、やってみたいと思う気持ちが多くの人に広がれば」とも。

 開催時間は13時~。チケットは7,000円(前売りは6,000円)。

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