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山口県が「オンライン美術館」公開  アート×観光の「バーチャル旅行」提供

葛飾北斎が描いた浮世絵をタブレット鑑賞する様子

葛飾北斎が描いた浮世絵をタブレット鑑賞する様子

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 山口県は3月8日、山口県立美術館(山口市亀山町)と山口県立萩美術館・浦上記念館(萩市平安古町)の所蔵作品をバーチャル空間で楽しめるオンライン美術館「やまぐちバーチャルアートミュージアム」の公開を始めた。

バーチャル展示室の画面

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 美術館の展示スペースの制限や作品保護の観点などから作品を鑑賞できる期間が限られており、併せてコロナ禍で県外や国外の人たちの鑑賞機会や両館の魅力を伝える機会が減っていることから、デジタル技術を用て「いつでも、どこでも、だれでも、あたかも展示空間に訪れているかのような体験が気軽にできるオンライン美術館」を制作した。

 コンセプトは「異次元鉄道でアートの旅へ」で、「美術館ステーション」と「観光ステーション」を設置。スマートフォンやパソコンなどからアクセスが可能になっている。

 「美術館ステーション」では、仮想空間(バーチャル空間)で作品を鑑賞できる「バーチャル展覧会」を開いている。

 3DCGや仮想現実(VR)技術を活用し、カーソルや指を動かすと展示室を自由に見渡すことができ、作品の見どころや作者について学芸員が解説する動画も設置。企画から制作まで約1年の期間をかけて奥行き感などにこだわったという。

 現在は、「香月泰男のシベリア・シリーズ」 「雪舟と雲谷派」 「山口ゆかりの作家たち」「東洋陶磁」 「浮世絵」の5テーマを設定している。山口県立美術館は約4000点、山口県立萩美術館・浦上記念館は約7000点の作品を所蔵しており、両館が所蔵する作品から約200点を一堂に集めた。作品の鑑賞期間などを踏まえ、内容を変えながら長い間楽しめるようにするという。

 「観光ステーション」は、「ぐるり360°の旅」と題し、県内の文化施設や観光スポットを360度見渡せるVRによるバーチャル観光旅行を楽しむことができる。

 現在は、山口市の「瑠璃光寺五重塔」、長門市の「元乃隅神社」、美祢市の「秋芳洞」など9つのスポットを見ることができ、今後スポットは追加していくという。県立美術館と県立萩美術館・浦上記念館を起点としたモデルコースも紹介し、美術館を中心とした観光スポットの周遊促進を目指す。

 山口県文化振興課主任の濱田宜孝さんは「両美術館は多くの美術作品を所蔵している。時間と場所にとらわれずその魅力に触れることのできる一つのツールとして利用してもらえれば。バーチャルで気軽に体験して『山口県にこんなに良い所があるんだ』と知ってもらい、リアルでも美術館に来館し、観光スポットを訪れてもらえるきっかけになってほしい。地域活性化にもつながれば」と話す。

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