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山口に移動型ラーメン店「バスラーメンいっかん」 中古車両を社長自らが改装

「バスラーメンいっかん」外観

「バスラーメンいっかん」外観

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 バス車両を活用した移動型ラーメン店「バスラーメンいっかん」が1月13日、オープンした。

バス車両を改装した店内

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 運営は、「瓦そば」をメインに提供する郷土料理店「長州屋」などを展開するコンサルティング会社「はなさん」(湯田温泉)。「バスラーメンいっかん」は、2020年8月にオープンしたラーメン店「北浦中華そば いっかん」(山口市平井)の2号店となる。普段は山口市下小鯖の駐車場で営業し、隣接する建物内にテーブル席24席をイートインスペースとして用意する。

 黒色の車体に長州屋のロゴなどをラッピングした車両の長さは10.5メートル。本来座席があるスペースを上田一成社長が手作業で調理場などに改装した。席数は、テーブル席6席、カウンター席4席。

 上田社長は「コロナ禍で客足が減り、同時にキッチンカーも増えた。新しい取り組みを考える中、コロナ禍でバスの需要がなくなり中古があるという話をいただき、大型二種免許を持っていたため、『ちょっと買ってみよう』というところから展開していった。ここまで大きいバスでのキッチンカーは山口県にはないと思う。イベントなどにも出向くので、動いている時も停車している時も『宣伝カー』になれば」と話す。

 ラーメンメニューは、日本海で取れたイワシを使った大ぶりな北浦産煮干しと「百姓庵」(長門市)の塩を使った「しお煮干し」「しょうゆ煮干し」(以上700円)、3種類の徳地みそを配合した「スペシャルみそ豚骨」(900円)、数種類のスープをブレンドした「昔ながらのラーメン」(700円)を用意する。

 このほか、韓国料理講師の岡本優子さんが監修したキムチを使った「キムチ豚骨」、「キムチ煮干し」(以上800円)、スタンダードの「豚骨」(700円)、「チャーシュー丼」(400円)なども用意する。

 上田社長は「昨年1月から少しずつイベントに出店していたが、バスのラーメン屋は珍しいようでお客さんに楽しんでもらえた。バスの中で食べるので雨対策もしっかりできる。話題性を提供し、地域の励みになれば」と話す。

 「子どものころに親と一緒にバスの中でラーメンを食べた記憶が残っているが、非日常空間で食べるラーメンはうまさも倍増する。乗り物好きなお客さまやお子さんにもワクワクしてもらえると思う。運転席など近くで見てもらえたら。ラーメンだけでなく、バス店舗の可能性を今後も模索していきたい」とも。

 営業時間は11時~14時。当面は金曜・土曜のみ営業。出店情報はインスタグラムで発信する。

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