リリース発行企業:株式会社UCDコンサルティング
株式会社UCDコンサルティング(本社:【所在地】、代表取締役:内田康博)は、全国の堆肥工場が製造データを記録・蓄積し、各社の判断で公開・共有できるクラウドサービス「堆肥オープンデータベース(TAIHI Open Database)」を正式公開しました。

システムロゴ
https://www.youtube.com/watch?v=P5f10p89xqo
当社は、堆肥の発酵温度を遠隔で確認できる自動温度計の販売を通じて、全国各地の堆肥工場を訪問してきました。その中で、多くの工場が抱える「製造ノウハウの属人化」と、全国の堆肥工場同士が知見を共有できる仕組みの不足を実感しました。こうした現場の課題を解決するため、1年以上にわたり開発を進め、このたび正式公開に至りました。
全国の堆肥工場に利用していただくことで、各工場に蓄積された知見を未来へ引き継ぎ、日本の堆肥製造技術の向上に貢献することを目指します。
「全国の堆肥工場が持つ製造ノウハウを蓄積し、未来へ引き継ぐためのデータベースを開発」
開発の背景全国の堆肥工場を訪問して見えた課題
当社ではこれまで、堆肥の発酵温度を自動で測定し、遠隔から確認できる自動温度計システムを全国の堆肥工場へ提供してきました。
自動温度計の設置や提案のために全国各地の堆肥工場を訪問し、経営者や製造担当者の方々から、堆肥づくりに関するさまざまな話を伺ってきました。その中で強く感じたのが、堆肥製造のノウハウが特定の担当者に集中しているという課題です。堆肥製造では、原料の種類や配合、水分量、送風量、切返しのタイミング、季節や外気温など、多くの条件を考慮しながら発酵状態を判断します。これらの判断には、長年の経験によって培われた知識や感覚が大きく影響しています。
一方で、その知識が記録されず、ベテラン担当者個人の経験や勘として管理されているケースも少なくありません。担当者が退職したり、異動したりした場合に、長年蓄積してきた製造ノウハウが十分に引き継がれないという声も聞かれました。

日本全国の堆肥工場をつなぐ仕組みが必要
「全国の堆肥工場への自動温度計の導入を通じ、製造現場が抱える課題を直接聞いてきました」
全国の工場を訪問する中では、工場間の情報共有を求める声も多く聞かれました。
堆肥の原料や製造設備、処理方法は工場ごとに異なります。しかし、それぞれの工場には、長年の試行錯誤によって培われた独自の技術や工夫があります。
一方で、他の工場がどのような原料を使用し、どのような方法で発酵を管理しているのかを知る機会は限られています。
「他社の事例を参考にしたい」
「同じ原料を扱う工場と情報交換をしたい」
「成功事例だけでなく、うまくいかなかった事例も共有できれば、同じ失敗を防げる」
こうした声を聞く中で、各工場が持つ知見を安全に蓄積し、共有できる仕組みが必要だと考えるようになりました。そこで当社は、堆肥製造のノウハウを一企業や一個人の中だけにとどめるのではなく、データとして残し、全国の堆肥工場をつなぐための基盤として「堆肥オープンデータベース」の開発を開始しました。
1年以上の開発期間を経て完成
「堆肥オープンデータベース」は、実際の堆肥製造現場で使えることを重視し、1年以上の期間をかけて開発しました。単に温度を記録するだけではなく、どのような原料を使い、どのように配合し、どの発酵槽で、どの程度の送風を行い、発酵状態がどのように変化したのかを、工程ごとに記録できる仕組みとしています。また、堆肥製造では一次発酵だけで工程が完了するとは限りません。切返しを行い、二次発酵、三次発酵へと進む場合もあります。本システムでは、切返し前後のデータを関連付けて保存し、一連の製造工程を継続して確認できます。複数の企業が安心して利用できるよう、利用企業ごとにデータを分離して管理する仕組みも構築しました。
各企業の非公開データを他社が閲覧することはできません。公開するデータは、それぞれの企業が自ら選択できます。

システム概要1

システム概要2
「1年以上の開発期間を経て完成した『堆肥オープンデータベース』」
「堆肥オープンデータベース」の主な機能1.堆肥製造データの一元管理
堆肥の製造日時、バッチ、発酵槽、使用原料、配合割合、ブロア風量、温度、発酵状態などを記録できます。紙や表計算ソフトで個別に管理していた情報をデータベースへ集約することで、過去の製造履歴を検索しやすくなります。
2.切返し後の工程も連続して記録
一次発酵後に切返しを行った場合も、二次発酵以降のデータを前工程と関連付けて保存できます。
原料の投入から製品化までの履歴を、一連のデータとして確認できます。
3.企業ごとにデータを安全に管理
利用企業ごとにデータを分離して管理します。
他社が自社の非公開データを閲覧することはできないため、企業内の製造管理システムとしても利用できます。
4.公開するデータを企業が選択
登録した製造データは、公開または非公開を選択できます。
社内でのみ利用するデータは非公開とし、他社と共有してもよい事例だけを公開するなど、企業の方針に応じた運用が可能です。
5.全国の堆肥工場の事例を共有
公開された製造データを通じて、全国の工場が使用原料、配合方法、温度推移、発酵工程などの事例を共有できます。
自社と異なる製造方法や設備、原料を使用する工場の事例を知ることで、製造方法の改善や新たな技術の検討につなげることができます。

他社オープンデータ
「原料、配合、温度、送風量、発酵状態などの製造データをまとめて管理」
目指すのは、工場同士が学び合える場所
「堆肥オープンデータベース」は、単なる製造記録システムではありません。
全国の堆肥工場が、それぞれの知識や経験を持ち寄り、互いに学び合うためのプラットフォームを目指しています。堆肥づくりでは、同じ原料を使った場合でも、設備、地域、季節、気候、製造方法によって結果が異なります。一つの正解があるわけではないからこそ、全国のさまざまな製造事例を蓄積することに大きな意味があります。利用企業が増えるほど、蓄積されるデータの種類も増えます。
将来的には、公開されたデータを活用し、原料や配合条件による発酵温度の違い、季節ごとの傾向、発酵不良が起きた際の条件などを比較できる環境を構築していく予定です。各工場が個別に抱えてきた課題を、全国の事例を参考にしながら解決できる場所に育ててまいります。
代表取締役・内田康博のコメント
「堆肥の自動温度計を販売するために全国の堆肥工場を回り、多くの経営者や製造担当者の皆様とお話ししてきました。その中で感じたのが、優れた製造技術を持つ工場が全国に数多くある一方で、そのノウハウの多くが特定の担当者の経験や勘に依存しているということです。
担当者が変わると、それまで培ってきた技術が十分に引き継がれないこともあります。また、各工場が似たような課題を抱えながら、他の工場の取り組みを知る機会が少ないという現状もありました。
全国の堆肥工場が持つ貴重な知見をデータとして残し、必要な情報を共有できるようにすれば、日本の堆肥製造はもっと良くなるのではないか。その思いから、1年以上をかけてこのシステムを開発しました。
ようやく完成したこのサービスを、できるだけ多くの堆肥工場に使っていただきたいと考えています。全国の堆肥工場の皆様のお役に立ち、製造技術の継承と向上、そして日本の資源循環の発展に少しでも貢献できれば幸いです。」

代表取締役 内田康博
今後の展開
今後は、全国の堆肥製造会社、廃棄物処理会社、畜産関連事業者、食品リサイクル事業者などへ利用を呼びかけ、参加企業の拡大を進めます。利用企業から寄せられた意見をもとに、検索機能やグラフ表示、データ比較、分析機能などの改善も継続して行います。さらに、堆肥関連企業、自治体、大学、研究機関などとの連携も視野に入れ、蓄積されたデータを活用した技術検証や共同研究にも取り組んでまいります。
全国の堆肥工場が地域や企業の枠を超えてつながり、日本の堆肥製造技術と資源循環を支えるデータ基盤となることを目指します。

サービス概要
サービス名:堆肥オープンデータベース
英語表記:TAIHI Open Database
提供開始日:【2026年8月1日】
サービスURL:https://taihi-open-db.com
対象事業者:堆肥製造会社、一般廃棄物・産業廃棄物処理会社、畜産関連事業者、食品リサイクル事業
者、自治体、研究機関など
主な機能:堆肥製造データの登録・保存、発酵工程の履歴管理、公開・非公開設定、公開データの閲覧
お問い合わせフォーム:https://ucd-c.co.jp/contact/
株式会社UCDコンサルティングについて
株式会社UCDコンサルティングは、廃棄物・リサイクル業界を中心に、業務改善支援、システム開発、データ活用支援などを行っています。
現場への訪問と対話を重視し、実際の業務課題に即したシステムやサービスの企画・開発を通じて、廃棄物・資源循環分野の業務効率化と技術向上を支援しています。
会社名:株式会社UCDコンサルティング
代表者:代表取締役 内田康博
所在地:【山口県宇部市中宇部1870-2】
設立:【2017年】
コーポレートサイト:https://ucd-c.co.jp/
本件に関するお問い合わせ先
株式会社UCDコンサルティング
担当者:【内田】
電話番号:【0836-43-69250】