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山口に和食居酒屋「ごろん」 脱サラして念願の夢かなえる、直後の時短要請も前向きに

店主の小宮さん(右)と妻の美子さん

店主の小宮さん(右)と妻の美子さん

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 和食居酒屋「和食屋ごろん」(山口市湯田温泉1)が8月27日、山口・湯田温泉の裏路地にオープンした。

「夜のごろん定食」

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 料理好きの小宮淳介さんが開いた同店。小宮さんは以前、会社員として山口市内の自動車販売会社に勤めていたが「いつか自分の店を持ちたい」という夢をかなえるため今春に退職。52歳で脱サラし、長年の夢を実現した。

 接客を担当する妻の美子さんは「我が家のお父ちゃんの夢がようやく、という感じ。居酒屋というよりは大衆食堂みたいなアットホームな雰囲気で営業し、主人をサポートしていきたい」と笑顔を見せる。

 場所は炉端居酒屋「炉ばたや 笑吉」跡。店内は木目を基調にした温かみのある和の雰囲気を目指したという。カウンター4席、テーブル8席を備える。

 提供する料理は、「おばあちゃんが田舎でコトコト煮込んで作ってくれたご飯」をコンセプトに、毎日手作りする家庭料理を常時約15種類用意。フードロスをなくしたいという思いからその日仕入れた食材を使い、日替わりで提供する。

 ランチタイムは、肉か魚のメイン料理、ごはん、自家製みそを使ったみそ汁、4種類から5種類の総菜の小鉢が付く日替わりの「ごろんランチ」(1,000円)を提供する。日替わりのおかずを詰めた「ごろん弁当」(800円)のテークアウト販売も行う。

 夜は、日替わりの総菜のほか、おかずのアラカルト「夜のごろん定食」(1,500円)を提供する。ドリンクは、ビール、ウィスキー、サワー、焼酎のほか、同店の看板にも据えている「東洋美人」などの山口の地酒から小豆島の地酒、日本酒、ノンアルコールドリンクを用意。客単価は3,000円前後。

 小宮さんは「だし巻き玉子は、甘い味付けやしょっぱい味付けなど言ってもらえれば対応できる。来たいときにいつでも寄れる『第2の実家』のような場所でありたい。素朴な総菜と味噌汁でほっと一息してほしい。しんどい気持ちになりがちな今だからこそ、体も心も癒やして心温まる『しあわせご飯』が提供できたら」と話す。

 オープン後の8月30日、山口県から営業時間短縮の要請があった。小宮さんは「オープンして3日目に要請が出たのでこのタイミングで、と驚いた。初めたばかりなので、時短営業期間は自身のウォーミングアップ期間だと捉え、楽しみながら前向きに少しずつ頑張りたい」と笑顔を見せる。

 オープンから2週間がたったが、「この今の状況では、お客さまがゼロの日があっても仕方ないと思っていたが、以前働いていた職場の方や、私が担当していたお客さまなどがご夫婦や家族で足を運んでくださり、本当にありがたい」と感謝の気持ちを話す。

 営業時間は、12時~14時、19時~23時。9月26日までは17時~20時とし、時短要請期間中は酒類の提供は19時まで。日曜定休。

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