クリエーター一家の伊藤太一さんがベネチアンガラスの作品展

「伊藤太一ガラス展 ~Line #2」(写真=伊藤太一さん)

「伊藤太一ガラス展 ~Line #2」(写真=伊藤太一さん)

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 山口・大内御堀にある「陶房 和(なごみ)」(山口市大内御堀、TEL 083-923-5533)で8月3日より、「伊藤太一ガラス展 ~Line #2」が開催されている。

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 伊藤さんの作品展は3回目。ベネチアンガラスの技法を使ったグラス、一輪挿し、ボウルなど、約150点を展示する。今回は、パステルカラーの夏らしい色使いの新作グラス「アロウシリーズ」を中心に、クモの巣をイメージした「スパイダー」、矢を表現した和風の「矢柄」、ガラスのかけらを何層にも重ねた「シャーズ」などのシリーズを展示。ベネチアングラスの製法を実際に見てもらった方が分かりやすいと、制作風景のDVD映像も流している。

 ベネチアンガラスは、レース棒と呼ばれるガラスの棒をつないで作る。伊藤さんは「線が好きで、1本1本形になっていくのが面白い。あくまでも形はキャンパスで、そこにできていく柄を楽しんでいる」と話す。同展のタイトル「Line」も、線を表現してのもの。

 周南市出身の伊藤さんは、米ペンシルバニア州のカレッジで陶芸を学んでいたが、ガラスもやり始めたところガラスに興味を持った。米ワシントン州で世界各国からガラス作家が集まるスクールに参加するなど約5年間の留学後、帰国。帰国後は、富山ガラス造形研究所に通い、個人工房の見学なども経て、2004年に個人工房「たいちグラスアート」を開設した。伊藤さんの家族5人は全員、それぞれ木工、染織、服飾デザインなどを行うクリエーター一家で、山口・徳地の山あいの敷地には家族それぞれの工房がある。

 伊藤さんは、10月に萩市で個展、同月に山口市で「山口アーツ&クラフツ」に参加、来年は広島で個展を開く予定。

 ギャラリーの営業時間は10時~18時。期間中無休。8月14日まで。

陶房 和関連記事(山口経済新聞)(©マルニ)

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